第73回ヴェネツィア映画祭:スコリモフスキ氏が生涯功労金獅子賞受賞

8月31日よりイタリアのヴェネツィアで行われている第73回ヴェネツィア国際映画祭で、ポーランドのイエジィ・スコリモフスキ(Jerzy Skolimowski)監督が生涯功労金獅子賞を受賞しました!

この賞は映画に貢献した人物に授与される賞で、今年からは映画監督もしくは映画製作にかかわる人物、そして俳優もしくは女優の2人に授与されることになりました。今年はスコリモフスキ氏の他、フランスの俳優ジャン=ポール・ベルモンド氏が受賞しました。

スコリモフスキ氏は1938年ウッジ生まれ。ワルシャワ大学卒業後、ウッジの国立映画学校を卒業。1969年に亡命、イギリスやイタリア、ハリウッドで映画製作を続けました。ベルリン映画祭の金熊賞を始めとして多くの国際映画祭で数々の賞を受賞。俳優としても活躍しました。

17年ぶりの監督復帰策となる「アンナと過ごした4日間 (Cztery nocy z Anną)」では第21回東京国際映画祭審査員特別賞を、2010年に発表した「エッセンシャル・キリング (Essential Killing)」は第67回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を受賞、主演のヴィンセント・ギャロが同映画祭男優賞を受賞しました。

最新作は「イレブン・ミニッツ (11 minut)」で、大都会に住む見ず知らずの人々に起こる11分間のドラマを描いています。

(写真はfilmweb.plのものです)