フウォドニク (Chłodnik)はポーランドのスープの一種です。冷たい(Chłodny)という言葉から名前が付いているとおり、夏によく食べられる冷製スープです。本来は冷たいスープ全般をフオドニクといいますが、一般的にフウォドニクと言った場合は、鮮やかなピンク色が特徴のフオドニク・リテフスキ(Chłodnik Litewski)を指すことが多いです。
これはボトヴィンカ(Botwinka)と呼ばれるテーブルビートの一種もしくはブラキ(Buraki)を使って作られるもので、それらの野菜を煮出して冷やしたものにケフィアやヨーグルト・サワークリームなどの乳製品を混ぜ、ゆでたまごやきゅうり、ラディッシュなどを加えたものです。ボトヴィンカを煮出すとバルシチと同じく真っ赤なスープが出来上がりますが、それに乳製品を加えると見た目にも鮮やかなピンク色になります。乳製品が入っているため、少し酸味のある味です。
夏の短い間しか食べられない料理なので、ポーランドに来た際にはぜひ挑戦してみては?ちなみにシーズン中はスーパーでも出来合いのフウォドニクがペットボトルやヨーグルトとそっくりの容器に入られて売っています。ヨーグルトやケフィルのコーナーに置いてあることが多いので、味つきヨーグルトだと思って飲んだら何か違った・・・なんてことにならないように注意して下さいね。