2014年12月より、PKPポーランド鉄道はペンドリーノという特急列車の運行を開始しました。
ペンドリーノは日本の感覚で言えば新幹線です。現在はワルシャワ‐グディニャ間、ワルシャワ‐クラクフ間、ワルシャワ‐カトヴィツェ間、そしてワルシャワ‐ヴロツワフ間の4路線が運行されています。ワルシャワからクラクフ、もしくはカトヴィツェまでは大体2時間半弱、ワルシャワ‐グディニャは3時間強、ワルシャワ‐ヴロツワフ間は3時間半ほどです。クラクフ・カトヴィツェはこれまでの特急列車の走行時間とあまり変わりませんが、ヴロツワフまでは今まで6時間ほどかかっていた事を考えれば、かなり時間が短縮されたと言えるでしょう。そのため、今までは時間的に厳しかった週末のヴロツワフ旅行が可能になりました。
さて、実際にペンドリーノに乗ってみました。筆者が乗ったのは2等席ですが、まず通常の列車とは違いコンパートメントがありません。日本の新幹線のように席が同じ方向を向いて並んでいますが、車両の中心部分にはテーブルを囲んだ4人向い合わせの座席があります。乗車すると、コーヒーもしくは紅茶の無料サービスがあります。また今までの列車とは違い、自分の座席で食堂車のメニューを注文することができます。
ちなみに筆者が一番驚いたことは、トイレがとても広く、ドアが自動だったことです。ですが違う車両では普通の狭いトイレでドアも普通だったので、広いトイレは体の不自由な人のためのトイレだったのかもしれません。
ペンドリーノの席は全席予約制になっており、他の列車とは違って車内で切符を買うことは出来ません。切符なしで乗車した場合の罰金は切符代+650PLNだそうです。