ポーランドでのマナー:お葬式編

ポーランドに来て、友人や知り合いも増えると、いろいろな場所に招待されることが増えてきます。そんなときのために覚えておきたいポーランドのマナー、今回はお葬式編です。

・服装について
基本的には黒っぽい色で統一する。故人の家族・親族は基本的に黒を着るが、それ以外の人は必ずしも黒である必要はなく、濃いグレーや紺などの黒に近い色でも良いが、明るい色を使うのは避ける(カバンや傘についても同じ)。ミニスカートや胸元の開いた服なと、露出の多い格好は避ける。スカートを穿く場合はひざが隠れる丈のもの、ノースリーブも避ける。男性はスーツに白いシャツ、落ち着いた色のネクタイが基本。シャツのボタンは一番上まできっちり止めること。靴はかっちりしたものを履き、スニーカーやサンダルは避ける。故人の家族に失礼にあたるとされるため、香水はつけてはいけない。

・お花について
大きな円形のリース状の花束は基本的に家族や勤めていた会社・機関などが持っていくもの。それ以外の人はブーケを持っていく。花の種類は特に決まっていないが、バラやカーネーション、菊、ユリなどが一般的。持参した花束はお葬式前に棺の周りに置くか、お葬式後にお墓の上に置く。お花の代わりにロウソクを持って行っても良い。

・お葬式の最中
故人に近い家族・親族ほど前の椅子に座り、その後ろに遠縁の親戚、故人が親しかった人、面識はあるがそれほど親しくはない人(会社の同僚など)の順で座る。お葬式の最中は私語は慎む。また、自分が無宗教や異なる宗教の信者であってもミサには参加する。お葬式が終わって棺が外に運び出されてから教会の外に出る。棺のすぐ後ろを歩くのは家族と決まっている。携帯電話の電源を切るのを忘れずに!

・お悔やみについて
お悔やみをするのはお葬式後、墓地で棺の埋葬が終わってから。お悔やみの言葉は“moje kondolencje(モイェ・コンドレンツィエ – お悔やみを申し上げます)” “moje najszczersze kondolencje(モイェ・ナイシュチェルシェ・コンドレンツィエ – 心からお悔やみを申し上げます)” “proszę przyjąć moje kondolencje(プロシェン・プシヨンチ・モイェ・コンドレンツィエ – 私からのお悔やみを受け取ってください)”というのが一般的。故人に近い家族にお悔やみをする場合は、握手だけでも良い。また、故人の家族をよく知っている場合は、言葉はかけずに抱擁するだけのこともある。