ワルシャワ蜂起の日 (Narodowy Dzień Powstania Warszawskiego) – ポーランドの祝祭日

1944年8月1日、ドイツ占領下にあったワルシャワで、ポーランド国内軍そして市民によるドイツ軍に対しての武装蜂起が起きました。これはワルシャワ蜂起(Powstanie Warszawskie – ポフスタニェ・ヴァルシャフスキェ)と呼ばれています。

開始当初はすぐ終わると思われていた蜂起は最終的には63日にも及びました。武器・物資も充分ではなく、連合国側であったソビエト赤軍は先にヴィスワ川右岸のプラガ地区を解放するも蜂起軍を援助することなくその場で傍観を決め込み、劣勢に追い込まれた蜂起軍はついに10月2日、ドイツ軍に降伏しました。この蜂起で約1万6000の国内軍兵士、15~20万人のワルシャワ市民が犠牲になり、約65万人がワルシャワから追放されました。その後1945年1月になると、ソビエト軍は廃墟と化したワルシャワを侵略。ポーランドの社会主義時代が始まります。

ワルシャワ蜂起が始まった8月1日の17:00はGodzina W (ゴジナ・ヴー – 時刻W)と呼ばれており、毎年この時間になると市内にはサイレンが響き渡ります。道を歩く人も車も立ち止まり、祖国の自由のために戦った人たちへ1分間の黙祷を捧げるのがならわしとなっています。

2009年、故レフ・カチンスキ大統領のイニシアチブにより8月1日は「ワルシャワ蜂起の日(Narodowy Dzień Powstania Warszawskiego)」と制定されました。

(写真はwiadomosci.wp.plのものです)