ザピエカンカ (Zapiekanka)はポーランドでよく食べられる料理ですが、ひとくちにザピエカンカと言っても実は2種類あり、ふたつともかなり異なるものです。
ひとつはファーストフードとしてのザピエカンカ。これはピザトーストのようなもので、パンを横半分に切ったものにハムやマッシュルーム、チーズなどを乗せてオーブンで焼き、トマトケチャップをかけたものです。ポーランドのファーストフードの代表格で、以前はザピエカンカのスタンドも街にたくさんありましたが、さまざまなファーストフードが溢れている最近ではだんだん少なくなって来ました。パンが長いのがお約束で、ひとつ食べるとおなかがいっぱいになります。ちなみにクラクフにはたくさんのザピエカンカのスタンドがあり、夜遊び前の若者がザピエカンカを食べながら歩いているのをよく見ます。
もうひとつは家庭料理としてのザピエカンカです。これは日本で言うグラタンのようなもので、ペンネのようなショートパスタにお肉や野菜を合わせてソースをかけ、上にチーズをのせてオーブンで焼いたものです。ショートパスタを使うのが一般的ですが、替わりにじゃがいもやお米を使うこともあります。不思議なもので、この料理はレストランではほとんどお目にかかりません。
とてもポーランド的なこのふたつの料理、ポーランドに来た際はぜひ試してみてくださいね!
(写真はfantasyfood.compl. www.winiary.plのものです)