連帯センター (Europejskie Centrum Solidarności)

2014年8月30日、グダンスクに“連帯・ヨーロッパ・センター(Europejskie Centrum Solidarności)”がオープンしました。

グダンスクは東欧諸国における民主化運動の先がけの場所です。1980年、レーニン記念グダンスク造船所(Stocznia Gdańska im. Lenina)でレフ・ワレサ(Lech Wałęsa ポーランド語読みではヴァウェンサ)率いる労働者たちがストライキに突入。独立自主管理労働組織「連帯」(Niezależny Samorządny Związek Zawodowy „Solidarność”)を組織して活発な活動を行いました。1989年の2月からはポーランド統一労働者党政権と「連帯」をはじめとする民主化勢力との間で話し合いが行われました。これは円卓会議と呼ばれていて、ここでは両者の間で自由選挙の実施の合意がされました。その後東欧では初となる自由選挙が実施され、ワレサ率いる「連帯」が圧勝。1990年の国民による直接選挙により、ワレサがポーランド共和国大統領となりました。

この“連帯センター”では“連帯”の歴史を見学できるほか、当時の世界情勢やポーランド民主化に対する外国の反応はどんなものだったかを知ることができます。また当時の一般市民の生活の様子や社会主義時代の迫害の様子なども知ることができます。円卓会議の部屋も再現がされており、どの場所に誰が座ったかもきちんと明記されているので、ワレサの場所に座って記念写真を撮る人の姿が多く見られました。

博物館の他にも図書館、レストランなどがあり、まさに“連帯センター”と呼ぶのがぴったりの巨大な施設です。外はちょっとした公園のようになっており、噴水の周りで子供たちがはしゃいでいました。

展示はすべてポーランド語と英語で説明されているので、ポーランド語がわからない人でも楽しめるのではないでしょうか。詳しくは公式ページ(ポーランド語・英語)をご参照ください。

Europejskie Centrum Solidarności
pl. Soloidarności 1
80-863 Gdańsk

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