ジェラゾヴァ・ヴォラ (Żelazowa Wola) – ショパン生家

ワルシャワから西に約54kmのところに、ジェラゾヴァ・ヴォラという村があります。車だと1時間半ほどの距離ですが、ワルシャワの喧騒とは全く違うのどかな田園風景が広がっています。ここはポーランドが誇るピアノの詩人、フレデリック・ショパンが生まれたところです。 フレデリック・ショパンの母ユスティナ・クシジャノフスカはこの一帯の領主であったスカルベク公爵家の侍女をしていた時、スカルベク家の子息の家庭教師 […]

ミュージアム・ナイト (Noc Muzeów)

毎年5月になると、ポーランド各地ではミュージアム・ナイト(Noc Muzeów – ノツ・ムゼウフ)が開催されます。 これは博物館や美術館、ギャラリーなどに無料で入場できる日です。名前が示すとおり夜間だけの催しですが、開催されるのはいつも週末と決まっているので、多くの人が参加します。1977年に5月18日が国際ミュージアム・デーと制定されたため、毎年その日付に近い週末に開催されるのだそうです。 またこの日ワルシャワ […]

第2次世界大戦勃発のシンボル ヴェステルプラッテ(Westerplatte)

1939年9月1日早朝、ドイツ軍がポーランドに侵攻。これを受けて9月3日にはイギリス・フランスがドイツに宣戦布告、第2次世界大戦が始まりました。 ドイツ軍はグディニャ、ヘル半島、シロンスク地方南東部、ヴィエルコポルスキ地方、ワルシャワなどのを空爆。一番最初にドイツ軍の攻撃の被害にあったのはヴィエルンという都市であると言われていますが、ポーランドで第2次世界大戦勃発のシンボルとなっているのは、グダンス […]

トレブリンカ強制収容所 (Muzeum Treblinka)

トレブリンカ強制収容所はワルシャワから北東に約100km、車で2時間弱のところにあります。ここはナチス・ドイツによるユダヤ人絶滅を目的とした「ラインハルト作戦」にもとづいて作られた三大絶滅収容所(そのほかにはベウジェツ強制収容所、ソビブル強制収容所)のひとつで、1942年に建設されました。 有刺鉄線が張り巡らされた約17ヘクタールの敷地には30-40人のドイツ人とオーストリア人、100-120人の警備員(そのほと […]

ヴィエリチカ岩塩坑 (Kopalnia Soli „Wieliczka”)

ヴィエリチカ岩塩坑(Kopalnia Soli „Wieliczka”‐コパルニア・ソリ・ヴィエリチカ )はポーランドの有名な観光スポットのひとつで、クラクフから南東へ車で30分ほど走ったところにあります。 この岩塩坑は13世紀から稼動していましたが、安全面の問題で1996年に採掘が中止されました。現在は観光地として賑わっており、廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古のもので、1978年にユネスコの世界遺産に登録され […]

”無料の11月” – Darmowy listopad

11月の1ヶ月間はワルシャワの王宮(Zamek Królewski)、ワジェンキ公園博物館(Muzeum Łazienki Królewskie)、ヴィラヌフ宮殿 (Muzeum Pałacu Króla Jana III Sobieskiego w WIlanowie) そしてクラクフのヴァヴェル城 (Zamek Królewski na Wawelu)では、施設内の常設展示を無料で見学することができます! これはポーランドの文化・遺跡省が2012年より行っている「Kultura dostępna」というキャンペーンの一貫の「Darmowy list […]

ニコラウス・コペルニクス (Mikołaj Kopernik)

地動説で世界的に有名なニコラウス・コペルニクスはポーランド人。ポーランド語ではミコワイ・コペルニク(Mikołaj Kopernik)といいます。1473年にポーランド=リトアニア同君連合王国の都市であったトルンという町で、裕福な商人の息子として生まれました。 最初に入った聖ヨハネ教会付属の学校でラテン語と数学そして天文学に触れたコペルニクスは、その後ヴロツワフの教会付属学校を経て1491年クラクフアカデミー(現在の […]

連帯センター (Europejskie Centrum Solidarności)

2014年8月30日、グダンスクに“連帯・ヨーロッパ・センター(Europejskie Centrum Solidarności)”がオープンしました。 グダンスクは東欧諸国における民主化運動の先がけの場所です。1980年、レーニン記念グダンスク造船所(Stocznia Gdańska im. Lenina)でレフ・ワレサ(Lech Wałęsa ポーランド語読みではヴァウェンサ)率いる労働者たちがストライキに突入。独立自主管理労働組織「連帯」(Niezależny Samorządny Związek Zawo […]

文化科学宮殿 (Pałac Kultury i Nauki)

  ワルシャワ中心部ど真ん中にある、先のとがった大きい建物。この街に来た人は必ず一度は目にするこの建物の名前は、文化科学宮殿(Pałac Kurtury i Nauki – パワツ・クルトゥリ・イ・ナウキ – PKiNと略されることも多い)と言います。高さ237メートル(44階建て)、総床面積12万3000平方メートル、総室数は3288。ポーランド一の高さを誇るこの建物は、すぐそばに来て下から見上げてみると、そのあまりの […]

ヨハネ・パウロ2世博物館 (Muzeum Dom Rodzinny Jana Pawła II)

ポーランド人の誇りといえば第264代ローマ教皇であった故ヨハネ・パウロ2世(在位1978~2005年)。2014年4月27日に列聖が宣言されました。 彼の生まれ故郷であるヴァドヴィツェ(Wadowice)にあるヨハネ・パウロ2世博物館が4月9日、4年近くにわたる改修作業を終えて再オープンし、記念式典にはドナルド・トゥスク首相やスタニスワフ・ジヴィシュ枢機卿などが出席しました。 この博物館は1920年にカロル・ヴォィティワ(Karol W […]

古代遺跡ビスクピン (Biskupin)

このポーランド古代遺跡ビスクピンのある辺りは湿地帯で、ドライブをしていても湖や沼をよく見かけます。以前はこのビスクピン遺跡も湿地帯の中に埋もれていて、誰の目にも触れることはありませんでした。この遺跡の発見となるきっかけは、ある学校の先生がこのあたりを探索していて、偶然何か遺跡の一部を見つけたことによります。ところがその先生のいうことを信じる人はなく、遺跡が眠るその湿地帯の調査が始まったのは […]

自動車博物館 (Muzeum Motoryzacji i Techniki)

ワルシャワから西へ車で30分ほどのところに、オトレンブスィ(Otrębusy)という町があります。ここにはポーランドでも珍しい、自動車博物館(Muzeum Motoryzacji i Techniki)があります。 ワルシャフスカ通り(ul.Warszawska)をずっとミラヌヴェック(Milanówek)方面へ進んでいき、突如左手に真っ赤な2階建てバスが現れたらそこはもう博物館。2階建てバスの横には、10年以上前にポーランド国内を走っていたイカルスと呼ばれる […]