6月の夏至の日をポーランド語では『Noc Kupały』と言います。この日ポズナンでは、スカイランタン(ミニ熱気球)を飛ばすお祭りがおこなわれます。ランタンを飛ばすお祭りは、世界各地で行われていますが、ポズナンの規模も、かなり大きなものです。
私たちはワルシャワから駆けつけました。ランタンは、午後10時にいっせいに飛ばされることになっているのですが、待ちきれない人たちがいて、まだ暗くならないうちからランタンが空に上がっていきます。「ちょっと、まだ飛ばさないで~!」と車窓から叫びましたが、止まりません(笑)。周辺は、かなり渋滞しています。行くなら、早めに到着しておきましょう。(編集部注: 飛ばすのは午後11時頃で主催者のカウントダウンによる。カウントダウン前にはポズナンの飛行場と連絡を取り、最終便の発着が完了していることを確認)
そうするうちに、辺りは闇に包まれていき、いっせいに・・・と思ったほどではなかったです(笑)。でも、次々にランタンが舞いあがっていきます。と言うのも、ランタンに火をつけて、ランタンが膨らむまでしばしの時間を必要とするためです。また、一人では飛ばしにくく、一つを飛ばし終わったら、また次に・・・と、仲間でいくつも飛ばすためです。あとからあとから、ランタンが舞い上がっていきます。その舞い上がるスピードが絶妙で、なんとも言えず、幻想的です。無数のランタンが留まることをせず、舞い上がっていく様子は、やはり自分の目で見てほしい。人ごみの中なのに、辺りの喧騒も気にならなくなるほど見入ってしまうと思います。ピークは10時半までの30分ぐらいだと思いますが、一時間半ほどは、ランタンショーが続きました。(ホテルに戻ったのは0時過ぎでした。)メインの会場がどこなのか分からないまま、川沿いに歩いて行きましたが、ランタンは、河原のその辺りで次々上げられていました。(編集部注: メイン会場は聖ロフ橋下のヴァルタ川の川原。夕方よりコンサートや様々なイベントも行われる)
このランタン。会場で売っているのですが、早めに到着していないと買えないと思います。人ごみで売り場が分かりにくいですし、売り切れの可能性が大きいです。実は、私たちも買えませんでした。
「でも、せっかくだから飛ばしたい!」
「願いごとを書いて飛ばすの?!」
「いろんな色のランタンがある!」
「あれは、ハート型のランタンだ!」
「どこで買ったのですか?」と話しかけたところ、親切なポーランド人が、一つ売ってくれました。このランタン。やはり、願いを込めて飛ばすといいそうです。自分で膨らませたランタンが、ゆらゆらと空に浮かび上がっていく様子を見るのはかなり感動しました。まさに、ときめきDayTrip!