ポーランドと言えばショパンの生まれた国。しかしクラシックだけではなくペンデレツキやルトスワフスキ・シマノフスキなどの現代音楽、そして「ポーリッシュジャズ」と呼ばれるほどジャズの盛んな国でもあります。音楽好きも多いため、春夏は多くの音楽祭・フェスが開催されます。今回はその中でも特に有名なクラシックとジャズの音楽祭をまとめました!
◆クラシック音楽◆
・Wielkanocny Festiwal Ludwiga van Beethovena
イースター・ベートーヴェン・フェスティバル
名前の通り毎年イースターの前後にワルシャワで開催されているフェスティバル。1997年にクラクフで始まり、2004年よりワルシャワで開催されている。「ベートーベンとロマン派歌曲」など毎年フェスティバルのテーマが決まっており、国内外からトップクラスの演奏家が集まる。作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ氏の妻であるエルジビエタ・ペンデレツカ氏がディレクターを勤めている。
・Warszawski Festiwal Mozartowski
ワルシャワ・モーツアルト・フェスティバル
1991年からワルシャワ室内楽オペラ座がワルシャワで開催しているフェスティバル。フェスティバル名が表すとおりモーツアルトのオペラ作品や交響曲などを上演している。
・Festiwal “Chopin i jego Europa“” 「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭
国立ショパン研究所が2005年より毎年月にワルシャワで開催している音楽祭。ショパンだけでなく、ショパンが影響を受けた作曲家やショパンと同時代の作曲家、またショパンが影響を与えた作曲家達の作品を演奏。ショパンコンクール受賞者などショパン研究所に縁のある世界トップクラスの演奏家達が集まる。
・Międzynarodowy Festiwal Muzyki Współczesnej „Warszawska Jesień”
国際現代音楽祭“ワルシャワの秋”
1956年より毎年9月にワルシャワで開催されている、ポーランド最大の現代音楽祭。ポーランド人作曲家の初演はもとより国外の作曲家の作品も積極的に紹介されている。
・Festiwal Muzyki Filmowej w Krakowie クラクフ映画音楽祭
ヨーロッパ内でも指折りの規模を誇る映画音楽祭。2008年からクラクフ市とラジオチャンネルRMF Classicの共催で開催されている。
◆ジャズ◆
・Jazz nad Odrą ジャズ・ナド・オドロン
1064年よりヴロツワフで開催されているジャズ音楽祭。開催中にはコンクールがあり、ポーランドの若いジャズミュージシャン達の登竜門となっている。
・Jazz na Starówce ジャズ・ナ・スタルフツェ
1994年より毎年7月から9月の毎週土曜、ワルシャワの旧市街広場で行われているジャズフェスティバル。国内外の有名な音楽家が毎週1組ずつ演奏するが、場所が場所とあり入場料無料。
・Warsaw Summer Jazz days
1992年より毎年夏にワルシャワで開催されている音楽祭。「国や系譜にとらわれず、最新そして最もクリエイティブな現代的ジャズを紹介する」ことをモットーとし、世界中から錚々たるミュージシャンが集まる。