みなさんこんにちは、りんごです。ポーランドはすっかり秋、コートにブーツ姿で歩く人たちが多くなってきました。これからあっという間に長い冬に突入するかと思うと憂鬱であります。
さて、今回はワルシャワ北部のジョリボジュ(Żoliborz)区にあるツィタデラ(Cytadela)というところへ行ってきました。ツィタデラはもともと帝政ロシアの皇帝ニコライ1世によって、11月蜂起の後ポーランドの反ロシア活動を監視するために作られたんだそうですが、その後は強制収容所・処刑場として使われていたんだそう。第2次世界大戦中はドイツ軍が駐屯していたそうで、外見もレンガ造りで立派というか、おどろおどろしいというか。中には博物館もあるので、興味のある方はぜひ(しかし2014年9月現在改装のため休館中とのこと)。ちなみに敷地内には軍用施設もあるので、勝手にカメラを向けるとむちゃくちゃ怒られるので気をつけましょう。
さて、このツィタデラですがもちろんワンコ連れでは入れません。なので今回はこの周りをお散歩してみました。ツィタデラの周りは当時お濠だったそうですが今は緑があふれていて絶好のお散歩コースなのです。私が行った時は超快晴だったのでお散歩やサイクリングを楽しんでいる人がたくさんいました。
さてこのお濠周り、普通に歩くだけでも結構な運動量です。そしてさすが昔お濠だったというだけあって地面がぬかるんでいる部分が多いので注意が必要です。緑が豊かで静かでとても気持ちいい。真横にあるのが元処刑場だとは思えません。どこまでも続くレンガの塀には「軍用地のため立入禁止」のお札がかかっていてものものしいのですが、その下にグラフィティや落書きがあるので何とも不思議な雰囲気を醸しています。
このお濠をずっと北側に歩いていくと公園に到着します。規模は小さいながらも噴水や池があり、横に植えられた大きなしだれ柳も美しく、ボーっとするのにはもってこいです。
今回私はディミンスカ通り(ul.Dymińska)から入ってお散歩をしましたが、ツィタデラの有名な“死の門(Brama Straceń)”や博物館を見る場合はヴィスウォストラーダ(Wisłostrada)側から行かないと遠回りになるので気をつけてくださいね。