スコリモフスキ監督作品が2016年アカデミー賞ポーランド代表作品に

ポーランド映像芸術協会は9月22日、来年開催の第88回アカデミー賞の外国語映画賞部門のポーランド代表としてイエジィ・スコリモフスキ (Jerzy Skolimowski)監督の「11 minut」を選出したことを発表しました。

「11 MINUT」はさまざまな人々の人生の11分を描いたもので、11分が近づいていくに従い、登場人物が実はみな自分の人生に深く関わっていることが明らかになる、というものです。作品にはアンジェイ・ヒラ (Andrzej Chyra)、ダヴィッド・オグルドニク (Dawid Ogródnik)、マテウシュ・コシュチュシュキェヴィチ (Mateusz Kościuszkiewicz)、アガタ・ブゼク (Agata Buzek)、パウリーナ・ハプコ (Paulina Chapko)そしてヴォイチェフ・メツヴァルドフスキ (Wojciech Mecwaldowski)など、ポーランドを代表する若手俳優が勢ぞろいしています。

この作品は先のヴェネチア国際映画祭やグディニア映画祭に出品され、高評価を得ています。

スコリモフスキ監督はウッジ出身の77歳。1967年には「出発」でベルリン国際映画祭金熊賞、1978年には「ザ・シャウト」でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞、1985年には「ライトシップ」でヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を授賞しています。2009年には17年ぶりとなった復帰作「アンナと過ごした4日間」で、東京国際映画祭審査員特別賞を授賞しています。2010年には「エッセンシャル・キリング」で2度目となるカンヌ国際映画祭審査員賞を授賞しました。

また監督業だけではなく俳優としても活躍しており、自身の作品以外でもアンジェイ・ヴァイダ監督の「夜の終わりに」やティム・バートン監督の「マーズ・アタック!」、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」やジョス・ウェドン監督の「アヴェンジャーズ」にも出演しています。

(写真はtvn24.plのものです)