「下の子」 下の子はやたら可愛い!!というのは、日本だけでなくどうやら万国共通のようで、幼稚園のお母さん達もみんな国籍にかかわらず、口をそろえて同じ事を言っています。 「手がかからない」「いい子だ」「もうこれでうちにくる赤ちゃんが最後だと思うと、かわいさひとしお」 それに加えて、上の子が毎日ギーギーとその存在をアピールしまくっているのとは対照的に、下の子は静かにとっとと成長しています。気がつけば、すでに6ヶ月。下においておくと、いつの間にやら、ずりずりと移動して、違うところにころがっています。 とはいえ、なぜか病気がち。秋生まれで、長くて暗い冬の間中、なんだかんだと病気をして、はらはらしどおしでした。上の子が病気をもらってくると、それは必ず下の子にうつり...。一番すごかったのが、肺炎。 上の子がインフルエンザの予防接種後、インフルエンザになってしまい(医者に言わせると「そんなことは絶対にない。接種以前に感染していたはず」とのこと。でも、後でここの人に聞くと、真冬にインフルエンザの接種というのは、日本で真夏に予防接種するようなものらしく、できれば避けた方がいいそうです。するとすれば、秋口の10月頃。)それは案の定、下の子に。 ちょっとした熱とせきと鼻水くらいだったので市販薬でしのぎ、熱性けいれんをおこした上の子の往診にきてくださった先生に「ついでに」と言う感じでみてもらったら、「これは肺炎ですね。即入院です。」と言われて、もう真っ青。 いろいろあって、入院はせずにすんだのですが、頭の血管にカテーテルを入れ、三日三晩抗生剤の投与をうけているチビをみると、「もっと早く医者に見せていれば」という後悔の念しきり。 下の子の法則の1つが、「何でもアバウト」ですが、やはり、こと病気に関しては、油断禁物。実体験をもって、「2人目だからとたかをくくっていたら、えらいめにあう」という法則を学んだ次第です。 付け足し: 下の子はそれ以来ずーっと鼻をたらしているのですが、公園での私と知り合いのポーランド人のお母さんの会話。 アーニャ: 「あら、この子鼻垂らしてるわよ。大丈夫?」 私: 「あ、いいの。いつもだから。」 アーニャ: 「そーね。一人目の時は、鼻垂らしてるの見ただけでパニクッて泣いちゃったもんだけど、2人目だもんねー。」 大なり小なり、世のお母さんの思うことは似通っているかも。 「ベビーフード」 人が食べているのを見ては、4ヶ月過ぎくらいから、ばーばーとよだれをたらしていた下の子。日本から持ってきた粉末ベビーフードなどでしのいでいたのですが、病気もなおり、下の歯もはえ、「なんかもっとくれー!」と言われているような気がして、本格的に離乳食を始めました。 でも、2人目なので、すべて手作りというのは勘弁してくれと、スーパーにベビーフードを探しに行きました。 わかっていたことですが、日本に比べてメーカーも少ない(メジャーなメーカーはGerber, Bobovita、Hipp)し、メニューにバリエーションはないし、とどめは瓶詰めのみで、レトルトやフリーズドライはありません。 5ヶ月用: 野菜ペースト(大人が食べてもパンプキンスープみたいで、美味) にんじん&お米 6ヶ月用: 野菜&鶏肉、野菜&七面鳥、プラスりんごというのも多い。 (ターキーにジャムやプラムソースをそえるお国柄からか?) 変わったところで、野菜&子羊、野菜&子牛。(脂肪が少ないから?) これに加えて、果物ペーストや乳児用フルーツジュースもあります。 日本と違って、子供の小児科医は「生の果物はやめて、ベビーフードのをあげてね」と言っていました。ちなみに魚は「新鮮じゃないし、川も汚染されてるので、絶対にあげないで」とのこと。瓶詰めですら、 魚メニューは全くありません。 日本だと5ヶ月すぎくらいからOKのカッテージチーズや卵も、「9ヶ月過ぎてから」。レバーにいたっては、「だめだめ!」(体内の不純物が蓄積されやすいから)。日本のレバーの粉末ベビーフードのことを話すと子供の主治医はびっくりしてました。 肉類で勧められたのが、うさぎ。人工飼料でなく、草しか食べてないからだそう。(でもねー) 肝心のお値段は家の近くのスーパーで1瓶2.4ズウォティ(≒72円)くらいから。 短所は「かみごたえなし」。6ヶ月用も相変わらずさらさらのペースト状で、7ヶ月からのモグモグ期に、これでは物足りないだろうなという感じ。(10ヶ月用で、ようやく日本のモグモグ期の固さ) 日本だと、「さあ、早くのめ、かめ、食べなさい!」といった感じで、離乳食はがんがん進められていくけど、ここはずいぶん用心深くゆっくりペースのよう。無難なところで、市販のベビーフードを与えていればよしとの印象をうけました。 関連記事 / Related posts: きのこの子育て日記:薬 きのこの子育て日記:添い寝 きのこの子育て日記:公園デビュー / お医者さん きのこの子育て日記:バイリンガル / 冬のお出かけ きのこの子育て日記:幼稚園
上の子に何かと手間がかかり、下の子は放っておかれがちな毎日。気がついたら、勝手に寝返りしてました。と同時に、上の子のおさがりのベビードレスが、もうぱっつぱつ状態になって着られなくなっていることにも気がつきました。 性別も生まれた季節も全然ちがうのに、最初は「2人目なんかお古で十分!」と豪語していた私ですが、下の子というのはめっぽうかわいく、「なんぞ買ってやるか」とベビー服探しに出かけました。 概して、ここのベビー服は日本のに比べるとずいぶん安いですが、もちろんピンからキリまであります。 私がここに来て間がない頃は、日常の服はもっぱら大手スーパー一辺倒で、おしゃれな服は近隣諸国に出かけたときに買いだめてきていました。(もちろん、おしゃれな服もあるにはあったけど、輸入物だけに高かった) たった2年後の今はといえば、大きなショッピングモールにはおしゃれな子供服ショップがいっぱい。大手スーパーですら、価格、デザイン、品質ともに結構いい線いってることがあります。 一番の特徴は、生まれたばかりの赤ちゃん用の服のデザインが豊富なこと。日本はひたすら、長肌着&短肌着、またはベビードレスの新生児ルックですが、ここのはお出かけ用なのか、幼児の服を縮めたようなキュートなデザイン。しかもぶかぶかでなく、ジャストサイズという潔さ。(非常に短期間しか使用できないので) 二番目の特徴は、足つきベビー服。殆どの冬服が靴下をはかせなくていいように、ズボンが足先までつながっています。慣れると、靴下をいちいちはかせなくていいので、非常に楽。 これは寒いからというより、「裸足はみっともない」と感じる国民性からのよう。日本は「裸足の方が元気な子に育つ」という考え方がありますが、ここだと裸足にしておくと、不憫にと思ったベビーシッターさんが必ず靴下をはかせてしまいます。 ここのベビー服&幼児服の最大の落とし穴は、下着&靴下。綿があまり上等ではないので、洗うとすぐ穴が開いたり、縮んだりします。値段が値段なので、割り切って使うという手もありますが、直接肌に触れるから、こだわりたい!という人も多いと思います。 幼稚園のお母さんたちに聞くと、みんな頭をかかえているらしく、逆に「あなたはどこで買うの?」と聞かれる始末。アメリカ人のお母さんは「自国で買いだめ」派が多数。私もそうしていたのですが、最近イケてるのを見つけました。 (1)MARKS&SPENCER イギリスのデパートが試験的に進出しているので、平屋でこじんまりしている。全般に高いけど商品の質は良い。特にベビー用ボディスーツは、何回洗っても肌触りもいいし、縮みなし。日本のみたい。靴下もかわいい。お願いだから本格的に進出してくれ。 (2)CUBUS 大きなショッピングモールなら、どこにでもはいっているカジュアル服のメーカー。ベビー&幼児服もいいが、(1)と同じようなボディスーツがあった。 (3)SCHIESSER 名前からしてドイツのメーカー(?)。乳児のボディスーツは頭からかぶせるものもあるが、日本の短肌着のようなうちあわせスタイルもあり。(股下はスナップ止め) メインの服の方は、かわいいお店がいっぱいあって、とても紹介しきれません。おいおい別項で特集していきたいと思っています。請うご期待!! *この記事は1999年に書かれたものです。 関連記事 / Related posts: きのこの子育て日記:子連れカモン! / プレイグループ 来ポの前に:ベビー服 きのこの子育て日記:薬 きのこの子育て日記:サーカス鑑賞 きのこの子育て日記:授業参観