朝ごはんは、ごはんに味噌汁という家庭も多いかと思いますが、日本国内ならともかく外国に来るとちょっと手抜きもしたくなって、パンにコーヒー、または紅茶あるいはコーンフレークという家庭もあるかと思います。コーンフレークはあまり日本では一般的ではありませんが、こちらでは特に大型店にいくとさまざまな種類が並んでいます。どれか試してみようかな…と思う方のために少し紹介します。 棚に並んでいるのはミルクをかけて食べる一般的なもの以外に端っこの棚の方にムースリ(Musli)とかPłatki、Kaszaという乾燥した麦が売っています。又、これらは乳製品売り場にいろいろ並んでいるものの中のKefir、 Maslanka、ヨーグルト、ミルクなどと一緒に食べます。 ムースリ(Płatki) 150グラム Maślanka 又はKefir 1/2 リットル 季節の果物いろいろ 500グラム **例えば春はイチゴ、さくらんぼ、夏、桃、ネクタリン、ベリー、秋は、プラム、 梨、ぶどうなど メイプルシロップ 大さじ2 蜂蜜 大さじ1 コーン油 こさじ1 1) 2/3のムースリとMaślanka又はKefirをあわせて混ぜ、ふたのできる入れ物に入れ最低5時間冷蔵庫でふやかす。 2) 室温に戻す間に果物を準備する。ベリー類は洗わずにごみを取り除く程度。ぶどうは半分に切って種を取り出す、皮は食べます。桃、ネクタリン、なしは種を取り、食べやすい大きさに切る。 3) メイプルシロップ、蜂蜜を1)にいれてかき混ぜる。 4) フライパンに油をしき、残っている1/3のムースリをローストする。 5) お皿にふやかしたムースリ、果物を混ぜたものをのせていただく。 日本人は乳製品を食する歴史が短いので消化できない、とかいろいろな説を読みますが、小魚が手に入らない以上、食べないよりこういうものでカルシウムを採るのがいいんじゃないかと思います。また、私自身は食事はその土地の気候や風土と密接な関係があると思っています。 冷凍技術や輸送技術が発達して、世界中で生の魚ののったお寿司が食べられる時代になりましたが、基本的にはその土地で取れたものを食べるのが、自然で一番おいしく健康的なのだと思います。その上に経済的です。例えば、ポーランドでは夏はともかくとして冬はとても寒いので、やはり葉っぱの野菜よりも、根菜中心でぐつぐつ煮こんで身体を温める食事が合っていると思います。また、ある程度の脂肪分を採らないと、身体も寒々としてきます。冬はある程度油っこい食事も必要かなと思います。 取りあえず今回の材料は大きなスーパーに行かなくても買えるどこにでも売っていて、ムースリじたいも乾燥しているので引き出しに一袋入れておくと急な時に何とかなりそうです。私も今回ポーランドで3回目の冬を迎えます。なるべく必要な時以外の外出はしたくないので何かしら非常食を準備しておきたいと思います。 さてさて、もう一つはその昔オートミールと呼ばれていた食品です。(今でもあるんですね?) オートミール(Kasza) 100グラム 塩 少々 レモンの皮 1/4 (処理してないもの) 皮をすりおろす ミルク 200cc 好みのナッツ 100グラム 細かく刻む バター こさじ1 シナモン こさじ1/2 砂糖 50グラム 果物 600グラム 食べ良い大きさに切る ヨーグルト 200グラム 生クリーム(śmietanka) 100グラム 固くあわ立てる 1) オートミールに塩、レモンの皮、ミルクを入れてふたをして弱火で10分ほど煮る。 2) コンロからおろして冷ます。 3) フライパンにバターを溶かし、ナッツ、半分の量の砂糖とシナモンを入れ3分間ほど中火でローストする。出来上がったら皿に移し替えて冷ます。 4) 果物を洗って種類によっては皮をむき種を取り、食べやすい大きさに切る。 5) ヨーグルト、残りの砂糖を2)に入れて混ぜる合わせ、皿に取り分け、果物と生クリームを飾りその上に3)のナッツをかけていただく。 私は日本にいる時、これらの食べ物は気持ちが悪くて食べられませんでした。私の舌もだんだん麻痺してきたのかそれとも土地のものを食べるせいか、おいしいと思うようになりました。娘も朝はいろいろな果物を自分で入れてかき混ぜよく食べます。 オートミールは、娘が幼稚園から帰った時のおやつに食べさせます。ごはんも麦を混ぜて食べると身体に良いと聞きますが、やはり白米100パーセントのおいしさにはかなわないので、こういう食べ方で食べれば少しは健康にいいかな…と思っていますが…?! 最後にこれらの穀物の種類の説明をしておきます。(つづり字は違うかも知れませんが大体どういうものか見当をつけるための日本語名です。あしからず…。) Pszenne 小麦 Jęczmienne 大麦 Żytnie ライ麦 Kukurydziane とうもろこし Owsiane カラスムギ これらを粉にしたものはMąka、 つぶしたものPłatki、細かく砕いたものKasza、更に細かくしたものKaszka。ムースリというのは色々なPlatkiを混ぜたものです。ドライフルーツやナッツを混ぜたものなどいろいろあります。また、小麦粉はmąka pszennaといいます。 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : カラレパのあんかけ マダムKのレシピワールド : 春 白アスパラ マダムKのレシピワールド : ズッキーニとトマトの煮込み マダムKのレシピワールド : 仔牛肉のシュニッツェル マダムKのレシピワールド : 野菜サラダ4種
ワルシャワに来て、2年半弱。情けない話ですが、いまだにポーランド語は???状態です。1年ほど、個人レッスンを週1回受けていたのですが、2人目が生まれてから時間と気持ちの余裕がなく、再開できず終いになっています。 そもそも、説明するまでもなく、ポーランド語は難しい。発音もさることながら、複雑な格変化の表を見て、暗澹たる気持ちになった人はたくさんいるのでは。最初のレッスンで固有名詞も変化すると聞いて、ぶったまげたのを覚えています。 ここに来てポーランド語を習おうという人は、語学学校(*)に行くか、または個人レッスンの二者択一になります。私個人の意見では、語学は集中してがーっとやった方が身につきやすいので、前者をお勧めします。とはいえ、子供を抱えているとそういうわけにもなかなかいかないですよね。なので、私も後者でした。 先生は口コミで見つけたのですが、ワルシャワ大学の日本語学科卒のエリートで、本職は日本語教師。もちろん、日本語はぺらぺら。彼女の場合、生徒がぼんくらで申し訳なかったですが、ポーランド語の教師としても優秀でした。(本来、母国語を外国人に教えるというのはとても難しいことです。自分が外国人に日本語を教えられるかどうか考えると納得がいくはず) 年が近いことや同じ年頃の子持ちということで、つい日本語で世間話をしてしまうのが玉にきずといえないこともなかったですが、それはそれで新聞を読めない身としては、生活情報を教えてもらえてありがたかったです。 永住でない4~5年の駐在となると、「難しいポーランドを苦労してマスターしても、ここを離れたら全然使えないから時間の無駄。それより英会話やった方がまし」という方もいることでしょう。これももっともです。 ですが、決して無駄ではありません。乏しい海外経験で言うのも僭越ですが、外国で住むにあたって言葉は身を守る武器であり、世界を開くかぎでもあります。(と、ごたいそうに言う私自身は、いまだに身振り手振り&片言ポーランド語(しかも活用一切なし)で、何とかコミュニケーションできる程度でしかありませんが。) それでも、暗黒大陸につったっているか、たとえ小さくても明かりを持っているか(私の場合、ケーキの上のろうそく1個程度。しかも時々消える...)では、雲泥の差があります。 それにちょこっとでも通じると、子連れで公園にいくのもまた楽し。公園には孫連れのおばあちゃんが多く、格好の話相手となってくれること受け合いです。(おばあちゃんはたいてい辛抱強いので。)私も今では、ママ友ならぬ、ババ友が何人かできました。 当たり前ですが、ポーランド人はポーランド語を少しでも話すと、とても喜びます。きっと、難しい言葉だというのを十分わかってくれているからでしょう。下手だからといって馬鹿にされたことは一回もありません。 <<今月のおまけ>> 語学学校はワルシャワ市内にそれこそいくつもありますが、一番よく耳にするのが(1)のポロニクム。授業はハードという噂あり。IWG(International Women’s Group→子育て日記(5)「プレイグループ」参照) でもレッスンをやっています。学校に通うといろんな国のクラスメートができて楽しい!というメリットがあるようです。 (1)POLONICUM ポロニクム (ul. Krakowskie Przedmieście 26/28 tel. (22) 552-15 30) 正式名称は、ワルシャワ大学ポーランド言語文化研究所。ワルシャワ大学の構内で、外国人を対象に開講。1クラス10~15人程度。毎日、週2回、週3回のコースや夏期講習がある。 (2)IKO The Institute of Polish for Foreigners (ul.Kopernika 3 tel. (22) 828 52 68) 1クラス10人以下で会話中心。午前、夜の部あり。プライベートレッスン可。 (3)MERITUM Polish Language School (ul.Poleczki 21 tel (22) 436 73 93) ポーランド語オンリーのレッスン。サバイバルポーリッシュのコースあり。 **英語などその他の言葉を習いたい方は、イエローページの「jezyki obce – nauki」で探すと、見つかります。 関連記事 / Related posts: ポーランド語学校 きのこの子育て日記:薬 きのこの子育て日記:観劇 きのこの子育て日記:移動遊園地 / おむつはずし きのこの子育て日記:キョーフの夏休み
9月というとまだまだ残暑の厳しい日本とちがって、こちらは吹く風も肌寒くなり木の葉も色づいて日も短くなりめっきり秋らしくなってきました。食べるものは何でもおいしくなりついつい食べ過ぎてしまう頃です。そろそろ冬支度。身体も冬の寒さに備えて徐々に皮下脂肪を蓄えつつあるのか割合にこってりしたものを好むようになるのは私だけでしょうか。 長くて暗い冬をどう乗り越えるかは人それぞれ。食料に限って言えば冬は本当に野菜が少なくなり、食を担う主婦としては非常にやる気が無くなる時期でもあります。いやいや少ない材料でいかにバラエティに富んだ食事を作れるかという主婦の腕の見せ所でしょうか…!? 私はポーランドに1月に来たので、スーパーに買い物に行った時まだ野菜が全部並んでいないんだと思っていました。いつ行ってもないので徐々にこれが今の時期の野菜のすべてなんだとわかり、唖然としました。そんな訳で野菜の種類は少なくなってきますが作り方でいろいろと変化をつけてみましょう。私の家のサラダを紹介します。 人参 1キロ 5ミリくらいの厚い輪切り コンソメ(Delikat do zup) 大さじ2 砂糖 大さじ1 1) ひたひたの水を入れて30分程中火で煮ます。途中で水がなくならないように注意してください。 私は離乳食の時期、毎日毎日よく作りました。このまま月齢にあわせて、人参をフォークでつぶして子供に与えました。1歳くらいまではコンソメではなく肉のフィレの部分を少し入れて煮ます。肉の方が自然の味覚を覚えられるんじゃないかと思いました。季節によってはその時期の野菜も加えました。 上の人参の煮たもの 更に半分くらいに切る シュニッツェルまたはチキンの残り 2、3切れ みじん切り なければツナの缶詰 1缶 チャイブ(えぞねぎ)大さじ1 細かく切る ドレッシング 植物油 大さじ3 酢 大さじ1 塩、コショウ 少々 しょうゆ かくし味程度(好みで) 1) ボウルにドレッシングの材料を入れて良く混ぜる。 2) それに人参、シュニッツェルまたはチキンまたはツナ、チャイブをいれてドレッシングがからまる程度に混ぜる。 パプリカ(赤黄緑) 各半分 千切り 白菜 3、4枚 千切り フェタチーズ(Feta) 箱入りのもの半分さいころ切り ドレッシング 植物油 大さじ3 酢 大さじ1 チャイブ 大さじ1(細かく切ったもの) パセリ 大さじ1(みじん切り) 塩、コショウ少々 ドレッシングを作り、パブリカ、白菜を入れて混ぜ、上にフェタチーズをかける。 フェタチーズはおもに羊乳、山羊乳からつくられていて原産地がギリシャのせいかこのサラダはギリシャ風と言われています。フェタチーズは豆腐のような四角い箱にはいっているものと瓶詰めで中に四角い豆腐のようなものが入っているように見えているものとありますが、やわらかいので野菜と一緒にまぜると形がなくなるので上にふりかけるようにした方が見た目はきれいです。 私はお店で売っているのを初めて見た時、豆腐のサラダだと思って買いました。口に入れた時はがっかりと同時に「なにこれ?!!」とまずかったことを覚えていますが、こちらの生活も長くなると「おいしい」と思えるようになるのは不思議です。 グレープフルーツ 1個 皮をむいて果肉だけにする。 サラダ菜 1個 洗って水を切っておく 人参 1本 一番細い野菜の千切り器でおろす マッシュルーム 2、3個輪切り レーズン 30グラム ドレッシング Sos salatkowy (Paprykowo-ziolowy) これは1回分がパッケージになっているもので、水大さじ3で粉をといてそれに植物油大さじ3を加えるとドレッシングが簡単にできます。たまに面倒な時や自分のドレッシングに飽きた時などにに使うと便利です。個人的にはKnorrがおいしいと思います。 ドレッシングを作り全部を混ぜ合わせる。しいていえばサラダ菜は一番最後に加えて軽く混ぜるようにした方が葉はきれいです。 グレープフルーツは冬でもスーパーのメインフルーツ。ビタミンC不足を補えるせいかウィンターサラダと呼ばれています。冬場はドライフルーツやナッツ類がスーパーの一角に幅を利かせます。細かく刻んでサラダに入れると思いもかけない素敵なサラダが出来上がります。 また、野菜の種類は限られているのでチャイブ、イタリアンパセリ(葉先が開いているもの)などは買った後、すぐに全部洗ってみじん切りにし、タッパーに入れておきます。この時回転式水きり器で水気をしっかり取ると日持ちがよくなります。私は冷凍にはせず、冷蔵庫に入れて炒め物やサラダ、スープなど何にでもどんどん使って2、3日で使い切るようにしています。あるいは土付きのハーブを暖房のついている窓辺において毎日水をやって育てても楽しめておいしく食べられて一石二鳥です。 ハーブ類をうまく使って変化をつけると味が単調にならずにすみます。その上に天気も悪く寒いので外出も控え気味。当然買い物の回数も減るので、買い物に出かけた日は3、4日先の料理まで考えてまとめて買って尚且つ雪のため予定の日に買い物に行けないとか生きたくない時のため非常用に冷凍野菜(ほうれん草、グリンピース)、缶詰(ツナ、グリンピースなど豆類、トマトペースト)を常備します。朝はパン食の我が家はパンも冷凍しています。 以前私の住んでいたところの隣の日本人の奥様はジャガイモ、玉ねぎ、肉があれば何かお料理はできるのでいっぱい買っておくこととアドバイスを受けました。それぞれのアイデアと工夫で楽しい食卓が囲めることをお祈りしています。 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : トマトソースのパスタ マダムKのレシピワールド : クリスマスチキン マダムKのレシピワールド : 鯖の酢醤油あえ&にしんの南蛮漬け マダムKのレシピワールド : ブルーチーズスパゲッティ マダムKのレシピワールド : ズッキーニとトマトの煮込み