最初に断っておきますが私は和食を作るのは苦手です。が、カラレパ(Kalarepa:みどりのかぶみたいな野菜。別名コールラビ)のあんかけはおいしいのであえてここに紹介します。 外見のグロテスクさからは想像できない結構な味なのでびっくりすることでしょう。これはウッジに住むめだかさんのお勧めです。味の方は私が適当に自分の好みにしました。私は関西の出身なのでかなり味が薄くなっています。それぞれ適当に調味料の量は変えてください。 野菜料理は何でも新鮮な方がおいしいのですが、この野菜も外見は変わらなのに日がたつとかなり筋っぽくなるので買ってからなるべく早めに料理をする方がいいと思います。 カラレパ 3個 皮をむいて4つに切る **根元は筋が多いので厚めに皮をむく。 小えびのパッケージ 小1つ チャイブ 大さじ1 細かく刻む カラレパのゆで汁 300cc だしの素 こさじ1 しょうゆ 大さじ2 砂糖 大さじ1 日本酒 大さじ1 片栗粉(Maka Ziemniaczana) 大さじ1 水で溶いておく 1) カラレパがかくれるくらいの水に塩を入れ30分ほどゆでる。 2) ゆで汁を小鍋に入れ、だしの素、しょうゆ、砂糖、日本酒を入れ一旦沸騰させたら小えびとチャイブを入れる。 3) 水溶き片栗粉を入れて、とろみをつける。 4) ゆでたカラレパにかける。 もう一つは煮物。冬は煮物がおいしい季節です。日頃は肉料理が多いと思うので、たまにはお肉抜きの煮物もおいしいですよ。私の娘はしいたけと昆布が好きなので、少し多めにいれています。しいたけは噛み切りにくいので小さめに切ります。 カラレパ 2個 皮をむいて乱切り にんじん 3本 皮をむいて輪切り 干ししいたけ 5、6枚 水につけて戻し5等分くらいに切る 昆布 1枚 醤油 大さじ3 みりん 大さじ1 砂糖 大さじ1 塩 少々 1) 鍋に野菜がひたひたに隠れるであろう程度のだいたいの水を入れ、昆布と干ししいたけをその水でもどす。 2) 昆布が柔らかくなったら適当な大きさに結んでから切る。これは捨てずに食べます。 3) 1)にカラレパ、にんじんを加えて中火で25分程煮る。おとしぶたをすると味がしみこみやすい。 4) 調味料を入れ更に火を加えて10程煮込む。 カラレパは何となく日本の大根のようです。そのまま生でサラダにしてもおいしいそうです。また葉っぱの部分は一夜漬にすることもできるとのことです。 私は煮物や野菜をゆでる時には必ずタイマーを使うようにしています。日頃は大雑把で適当にすます私ですが、タイマーはデジタル式のものを使っています。煮込んでいる最中に子供がおしっこやうんちと叫んでパニックになりお料理のことをすっかり忘れていても、タイマーが30分後にちゃんと知らせてくれるからです。 私はだいたい少し早めにタイマーをセットし、一旦煮え具合を見てから少し固いようならもう5分とか10分タイマーをセットしなおすようにしています。料理の説明に茹で時間を書いていますので、だいたいの目安にしてください。切る大きさによって若干煮える時間に差があると思いますが慣れればぴったりの時間がセットできるようになります。 また、カラレパは冷めるまでに時間がかかるので煮物の場合は朝作っておいてお昼ごはんや夜ごはんに冷たいまま出します。私の娘は出来立ての時はあまり食べず、夕方冷たくなってからはぱくぱく食べます。夕方の食事の準備の頃は取りあえず食べさせておくと料理を邪魔されなくてすみますから…。 さてさて、私の日本食、いかがでしたか…? 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : 焼き鳥・おにぎり・蒸し饅頭 マダムKのレシピワールド : ムースリー&オートミール マダムKのレシピワールド : 鯖の酢醤油あえ&にしんの南蛮漬け マダムKのレシピワールド : 仔牛肉のシュニッツェル マダムKのレシピワールド : 野菜サラダ4種
9月に入った頃は毎日12~3度と曇った寒い日が続いていましたが、10月に入ってまさに「黄金の秋」(ポーランドの人は秋をこう呼ぶ)の名にふさわしい、澄み切った青空の広がる素晴らしい天気と相成りました。 それでも1日の間に多少の寒暖の差はあるので、ちょっとでも日がさせばすぐに子供を公園に出し、日がかげって風が強くなると家に連れ帰るという作業にもっぱら従事しています。日本で布団干す感覚ですよね、これって。 でも、何回かここで冬を越すと、こういった地味な作業(?)が実は子供の健康にとても大切だということに気がつきます。冬ですら太陽の恵みのある日本から来ると、そのありがたみや大切さについて普段考えることすらありません。 ですが、日光を浴びることによって、体内の脂肪が、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを合成すると改めてここで聞くと、うーん納得。ヨーロッパでその昔くる病が発生したのも無理はないなと思います。 なので、小児科医は冬の間赤ちゃんにビタミンDを処方します。人によっては2歳ぐらいまで続けた方がよいと言います。ビタミンといっても、シロップを1~2滴食後に与えるだけなので、錠剤と違って楽です。 楽ですよと言いつつ、実は私これをさぼっていたことがあり、何かの折りに小児科医に見せて「ちょっと頭の骨が柔らかいですね。ちゃんとビタミンDあげてますか?」と言われ、がびょーーん!!! 子供に食べ物以外に人工のビタミンを与えるのに抵抗があったのですが、ここで無理に日本食を続けている(現地の食事を嫌がるけしからん人が家に一人いる。子供じゃなくて、夫どす)以上、栄養的に100点満点ではないと思うので、家族みんなサプリメントをとっています。(上の娘には、子供用の噛んで食べるタイプのビタミン剤。水にとかして飲むジュースみたいなシュワシュワタイプもあります→これらのものは処方箋は必要なし) それはともかく、ワルシャワの空はどこまでも青く、木々は紅葉して絶好のお散歩日和!!先日、ワジェンキ公園に行ったら、あまりのきれいさにためいきがでました。(お猿2匹連れだったけど、回路を遮断して、一人「名曲アルバム」の世界へgo!)こんな素晴らしい季節に家にいても、ね。 冬までの短ーい期間、“ネットを捨て、街にい出”ることにいたします。 関連記事 / Related posts: きのこの子育て日記:幼稚園 きのこの子育て日記:観劇 きのこの子育て日記:サーカス鑑賞 きのこの子育て日記:散歩へGO! きのこの子育て日記:ベランダ考
これからの季節の果物は り ん ご。 こちらのりんごは煮ると形がくずれてソースになるのでヨーグルトに混ぜたりホットケーキにのせたりしていろいろに楽しめます。 一番簡単なのはりんごの皮と種の部分を取り4つくらいに切って鍋に入れ水100cc程を入れて40分程弱火で煮ます。やわらかくなったらフォークなどでつぶしてシナモンを振り入れて出来上がりです。 もう食べなさそうな形の悪いものは煮てしまった方がおいしいですよ。色々な種類がありますが、それぞれ好みがあると思うので試してみてください。種類によって微妙に酸味が変わり飽きることがありません。 また以前何度か作ったりんごのケーキが食べた方々に好評だったので今回ここに紹介します。 ★パイ生地 (26センチ用の型) 小麦粉(Maka Pszenna Tortowa 450) 250グラム ベイキングパウダー(Proszek do pieczenia) 小さじ1 バニラシュガー 1袋 砂糖 125グラム 卵 1個 バター 155グラム サイコロ切りにしておくと混ぜやすい。 ★フィリング りんご (皮と芯を除いた部分を3ミリの野菜スライサーで千切り) 1キロ 砂糖 200グラム Budyn waniliowym (Dr. Oetker) 2袋 白ワイン1本(750cc)又はりんごジュース 750cc **子供用の場合はりんごジュース、味がくどい場合は400ccをりんごジュース、350ccを水で割ってもよい。 1) パイ生地の材料全部を台の上、またはボールに入れてゆっくりこねる。ひとまとめにまとまったらラップに包んで、冷蔵庫で一時間ほどねかす。 2) りんごは皮をむいて芯をとり千切り器にかけるか、又はスライサーで千切りにする。スライサーの場合は皮だけむいて芯を残しておくとスライスしやすい。 3) 型にバターを塗り、パイ生地を型に貼り付けていくように生地を伸ばしていく。 角の部分は厚くなり易いので丁寧に伸ばす(麺棒などで伸ばす必要はない)。フォークで穴をあける。 4) Budynを200cc程度のワインまたはジュースで溶いておく。 5) 残りのワインまたはジュースを火にかけ、砂糖を入れる。砂糖が全部溶けたら先に溶いたBudynを入れかきまぜる。最後にりんごをまぜあわせて、ぷつぷつと煮えてきたら火から下ろし型に流し入れる。 6) あらかじめ200度にあたためておいたオーブンに入れて50分から70分程焼く。焦げそうな時は温度を180度くらいに低くする。 7) 冷めてから型から取り出す。 お菓子を作る場合は必ずすべての材料を正しく計って準備してから料理に取りかかってください。この場合はBudynを使うのでタイミングを間違えると変な風に固まってしまうので必ずりんごは前もって刻んでおきスムーズに入れられるよう注意をしてください。 また小麦粉について少しふれておきます。日本の小麦粉にあたるのはMaka Pszenna(Tortowa) 450です。袋の横の部分に小さく番号が出ているので買う時に確認しましょう。あるいは番号だけ450と出ていれば大丈夫です。 参考にまでに餃子やピオロギの皮を作るような時はねばりが必要なので500。日本の強力粉にあたります。袋の名前ではPoznanske, Lomojske, Wroclaskeなどが強力粉ですが、数字を頼りにした方が確実だと思います。この番号が大きくなるほど粘り気が強くなります。パンを焼く時はこういう粘り気の強い粉が必要になります。 それともう一つ。Maka Ziemniaczanaというのがあります。これは日本の片栗粉にあたります。1キロと500グラム入りがあります。小麦粉と同じような袋で同じように売っているので名前を注意して見てください。 ベイキングパウダーは、ポーランド語ではProszek do pieczeniaといいます。これはゼラチンのような小さい袋入りで、缶入りはないので、開けたらすぐに使わないとふくらまなくなります。 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : カラレパのあんかけ マダムKのレシピワールド : ブルーチーズスパゲッティ マダムKのレシピワールド : ズッキーニとトマトの煮込み マダムKのレシピワールド : 仔牛肉のシュニッツェル マダムKのレシピワールド : 野菜サラダ4種