娘が幼稚園に行くようになって、何回かお友達の誕生日会に招待されました。幾度か経験すると、結婚式に「ハデ婚」「ジミ婚」があるように、誕生日会にも派手&地味があることがわかってきます。 でも、総じて日本より誕生日にリキが入っています。そういえば、外国の人って人の誕生日きっちり覚えていて、必ずカードくれたりしますよね。(忘れないように人の誕生日をメモっておくノートがあるらしい) ここにあげるのはインターナショナルの幼稚園の例です。 レベル1:幼稚園に親がケーキを持っていき、クラス内で先生やみんなに祝ってもらう。 → 日本の感覚からすると「そんなのあり?」って感じですが、もっともお手軽。 レベル2:家に特に仲の良い子を数人招いて、ホームパーティを開く。 → 年齢が小さいと親付き。簡単なゲームを親がなにか企画してあげる。(例:いす取りゲーム等)はずせないのは、ケーキカットとルートバッグ。ルートバッグは、招いた側がプレゼントのお返しとして持たせてくれる小さな品。(例:駄菓子のつめあわせ、文房具、小さな絵本etc) レベル3:上記プラスその際目玉としてジャグラー(大道芸人)、ピエロ、ポニーなどを家によんでおく。 → そういう人を派遣してくれる業者がある。ポニーに関しては不明。呼んだという人の噂を聞いただけ。ぜひうちのアパートに来ていただきたいものです。 レベル4:プレイルームを2時間ほど借りて、そこで祝う。 → これもかなりポピュラーな手。プレイルームにはたいていパーティ用の小部屋がついていて、飲んだり食べたりしてもいいようにテーブルと椅子がおいてある。親はスナック菓子、飲み物、ケーキなどを用意する。プレイルームを借りるような人の場合、クラス全員が招待されていることが多い。みんな来ることはないにしても、えらい物いりやわ~。もち、ここでもルートバッグはお約束。 レベル5(ごくまれ):家にクラス全員+その家族全員をよんで、開く。 → この時は終業式パーティをかねていました。さすがに料理や飲み物は持ち寄り。私も海苔巻きなんぞを持っていった。バーベキューパーティのはずだったけど、雨がふってアパートの中でむりやり開催していた。おそらくは100平米くらいのところに、あれだけの人と子供をつめこめるのかと感動した。 レベル6(すっごくまれ):クラス全員をユーロディズニーに招待する。航空運賃、ホテル代招待側もち。 → これ実話。幼稚園ではないけれど、ワルシャワのアメリカンスクールであった話。(子供を参加させた人から直で聞きました)もちろん先生もご招待。親はポーランド人の実業家らしいが、はっきり言ってやりすぎ。でも、よばれてみた~い。 いずれの場合も、呼ぶ方の親は前もって招待状をつくって配ります。見て「RSVP」とあれば、出欠を知らせてねということです。また顔あわせた時でいいかと思っていたら、相手の親御さんから電話がかかってきて、私は赤っ恥をかきました。 関連記事 / Related posts: きのこの子育て日記:幼稚園 きのこの子育て日記:授業参観 きのこの子育て日記:バイリンガル / 冬のお出かけ きのこの子育て日記:里帰り きのこの子育て日記:厚着or薄着!?
またまたやってくれました。ようやく1歳になった下の息子。今度は手足口病です。日本だとポピュラーなこの病気、ポーランドではとくに命名がなされていないらしく、お医者さんも「ビールス性の感染症でしょう」でおしまい。そりゃそうだけど。突発性発疹はさすがに「3日熱」という名がついていましたが。(このときもなぜか2回発疹が出て、??いまだに突発だったのかすら疑問) 去年の冬も2人とも病気オンパレードでしたが、今年もまたかと思うとさすがにげんなり。病院に行かない週がないんじゃないかというほどで、病院にもマイレッジがあったらとっくにハワイぐらいには行けているはず。 このくらい病院に通っていると、薬がたまる、たまる。ポーランドは医薬分業で、お医者さんは処方箋のみ出して、自分でそれを持って薬局へ行って薬を買います。 日本でも処方箋薬局が増えてきましたが、決定的な違いは薬の量。日本だとたいてい3日分くらいしか出してくれず、こどもの風邪なんかだと、飲むのはいろんな薬がブレンドされたプラスチックの小さな容器に入ったシロップのみ。 ところがここは、なんでも1箱もしくは1瓶すべて買わないとだめ。したがって、ただの風邪でも処方によっては、解熱用座薬1箱、ビタミンC&カルシウム1瓶ずつ、鎮痛解熱剤1瓶、体の免疫を高めるホメオパシーの錠剤1箱なんぞを買う羽目になります。 もちろん飲みきることはめったにありません。そうすると、余った薬がどんどんたまっていく。自慢じゃないけど、うちにはすでに小さいミカン箱くらいはゆうにあります。うちの家くらい買ってしまうと、薬の名前を覚えてしまい、処方箋をもらった瞬間に家にあるかどうかの判断がつきます。 ゆえに無駄に薬を買うということもようやく減ってきました。往診に来たお医者さんには診察の後に薬箱を見てもらって、何か使える物がないか探してもらいます。 ですが、これにも落とし穴があり、あると思った薬があと5mlしかなかったり(瓶が黒いからわからん)、以前にもらった抗生剤が期限切れしてしまっていたり…。ですので、瞬時に判断せず、家にあると思っても一応処方箋はもらっておきましょう。(当たり前か) あと、処方箋をもらうときに、どの薬が何の薬なのかを聞いておいて薬の外箱に書いておくと、あとで「これ何やったっけ?」ということが減ります。 一番困ったのは、自分で水を入れてつくる薬。そういえば日本でもドライシロップってあったかも。(日本の場合はちゃんと一包ずつわけてあるので、水の分量はどうでもいい)しかも、すべてポーランド語表記で、一体何mlの水を入れたらいいのかさっぱり。アバウトな私もさすがに薬となっては…。アパートの隣人も出払っていて、日本語のわかるポーランド人に電話をして、中の説明書を四苦八苦して発音し、どうにか分量をつきとめることができました。 日本では医薬同業が悪習のように言われて久しいですが、寒ーい冬、熱のある子をかかえて薬局まで走るのも一苦労です。あと、土日祝日や夜間の場合は24時間オープンの薬局を探す必要があります。これは地区によって当番制になっていたり、もともと24時間をうたっている薬局があったりといろいろです。最寄りの24時間営業の薬局だけはチェックしておきましょう。(イエローページのApteka参照) 関連記事 / Related posts: きのこの子育て日記:幼稚園 きのこの子育て日記:ベランダ考 きのこの子育て日記:ベビー服 きのこの子育て日記:キョーフの夏休み きのこの子育て日記:観劇
先月は主人の学生時代の集まりがいくつかあって子連れで出席しました。 皆、ポーランドに住んでいる日本人はどのように生活をしているか興味津々というまなざしがあるんですが、今回は日本人向けのホームページにお料理のレシピを書いていると話したら一層興味津々でいろいろと質問が飛んできます。 おりからの日本食ブームに加え、私はかなり細いのできっと日本食を食べているせいだろうと思っている節があります。主人を見ればそんなことはないと明らかなのに…。だいたい何かに出席するときはいつも料理の話題を準備している私です。歴史や文化が話題になると教養の無さが簡単にバレますからね。 今回は自分でも気に入っているムースリーの話しをしました。別に評判はなにも無かったけれども「評判がよかったのよ。」などと話すと、まずは「日本ではムースリーは食べないの?」という質問から始まって、こういう食べ方がおいしいとか、私の家のムースリーのミックスの仕方はこう、いかに健康的な食事であるかなどいろいろと盛り上がるとともに、ムースリーが日常生活のなかにしっかりと根付いているのを感じました。 これからパーティーシーズンに入ります。料理の話題はおすすめです。今回紹介するチキンは中に入れるものは各家庭や地方によっていろいろなバリエイションがあります。中にはおばあちゃんの作ったチキンのフィリングが忘れられないほどおいしかった…など話題は一杯です。日本で言うところのおせち料理みたいなものですから、やはりお袋の味なんでしょうか…?!。 また、そろそろクリスマスはどうしようと考えている方、レストランで食べたいけど子供が騒いでゆっくり食べられないからという方のために家庭でのクリスマス料理を紹介します。私はいつも家で食べるのでわかりませんが、ここではクリスマスは日本のお正月三が日と同じようなものですがレストランも開いているんでしょうか…?! ★スープ★ 玉ねぎ 半分 乱切り ジャガイモ 3個 乱切り 人参 2本(小さいものは3本) 乱切り スープストック (水800 ccにスープの素大さじ2をいれたもの) レモンの絞り汁 大さじ3 レモンの絞り汁以外を鍋に入れ40分煮こむ。ミキサーに入れスープにする。食べる前に温めて、レモンの絞り汁を入れる。 **スープは朝のうちに作っておき夕方は温めてレモンを入れるだけにしておく。 ★ローストチキン★ 鳥 1羽(約700グラム) 外側と内側を洗って水気をふき取る 塩とコショウ 適量 フィリング(ローストチキンのお腹に詰める物) フランスパン(古いもの) 20センチ位の長さ 細かく刻む バター 30グラム 玉ねぎ 30グラム みじん切り ニンニク 1かけ 押しつぶしてみじん切り ベーコン 40グラム 千切り チキンレバー 50グラム 細かく刻む ミルク 1/8リットル 卵 1個 みじん切りのハーブ(生のパセリ、バジルとタイム) 大さじ3 グリュイエールチーズ 50グラム 細かくおろす 塩、コショウ ローストチキンのつけ合わせ ジャガイモ 4個 皮をむき4分の1くらいに切って、塩ゆでしておく まずフィリングをつくる。 1) パンは半分をミルクに浸し、もう半分はバターを溶かしたフライパンでいためる。 2) 残りのバターで玉ねぎ、ニンニク、ベーコンを炒めしんなりしたら、チキンレバーを加えて軽く炒める。 3) 2)に卵、チーズ、半分の量のハーブを加えて混ぜ、塩コショウで味を整える。 4) 炒めたパン、ミルクにつけたパンを合わせてよくまぜる。 **フィリングの量が多すぎる場合は混ぜ合わせるパンの量を少なくするなど加減しま す。 5) チキンに塩コショウをたっぷりすりこむ。 6) フィリングをスプーンですくって入れ、楊枝でとめる。 **フィリングは熱を加えると大きくなるので詰め込みすぎないようにする。 7) フライパンでチキンの表面をこんがり焼き色がつく程度に焼く。肉を返すときにフォークなどで表面を突き刺さないように注意する。 8) 200度に熱したオーブンに30分くらいいれ、一旦取り出して残りのハーブと溶かしバターを表面に塗る。塩ゆでしたジャガイモをチキンの回りに並べ、更に15 分から20分オーブンで焼き上げる。随時表面が乾かないようになべ底にたまる焼き 汁を回しかける。 **サラダも作る場合は朝のうちに野菜とドレッシングを別々に作っておき、出す時に混ぜるようにする。 **これだけの準備で結構大変なのでデザートはアイスクリームなどを取り分ける程度にします。 <<ヨーロッパのクリスマス>> 日本のクリスマスの習慣は多分アメリカから入ってきたと思われます。ヨーロッパのクリスマスはちょっと違っていますので少し紹介したいと思います。 クリスマスは1年の中で一番大事な家族の集まりです。日本で言えばお正月のようです。12月にはいるとクリスマスまで色々な準備がありますが、子供たちの楽しみはAdvents Calenderの窓をあけることでしょう。 これは1日から24日までの数字の窓付きの絵があり、子供達が毎日一つづつ窓を開けていきます。中には窓を開けるとチョコレートのはいったものもあり子供は次の日も開けようとするので困りますが…。まるで日本の「もういくつ寝るとお正月…」のようにクリスマスを指折り数えて待つ子供の思いが伝わってきます。 特に子供達にとって楽しみなのはサンタクロースからプレゼントがもらえる日です。ドイツではサンタクロースのことをSt.Nicolausといい、12月6日はSt. Nicolaus dayといい、サンタクロースがプレゼントを届けに来ることになっています。5日の夕方外に靴下を置いておき、6日の朝起きるとプレゼントが入っているというものです。翌日は子連れで出掛けるとだいたい子供に話しかけてくるおばさんは「St. Nicolausからプレゼントを貰った?」なんて聞かれます。 または家庭によってですが、サンタクロースを呼んだり誰かがサンタクロースになったりしてそこにいる子供達にプレゼント(主にチョコレートなどのお菓子)を渡します。芝居げたっぷりに子供達を一人づつ呼んでいい子だったかったかどうか聞いて、いい子だった時はプレゼントがもらえます(きのこの子育て日記クリスマスパーティー潜入参照)。祖父、祖母たちもこの時にチョコレート等のお菓子が一杯入った袋を用意して孫達が尋ねてくるのを楽しみにしているようです。デパートのお菓子売り場はこの時期特ににぎわっています。 これが終わると本番のクリスマスプレゼント選び。誰に何をあげようか…と頭を悩まします。クリスマスツリーは各家庭で24日に飾ります。飾り付けが終わるとそれぞれ各自自分の用意したプレゼントを誰にあげるか名札をつけてツリーの下に置きます。また、郵便で届いたプレゼントもこの日まで開けずに取っておき名前をつけてツリーの下に置きます。キリスト教の関係から24日はお肉は食べず魚料理です。私は仏教徒なので詳しくはわかりませんが・・・。 まず、今年1年の感謝のお祈り。プレゼントはメインディッシュが終わった後、大抵は子供達がプレゼントの運び番になります。それぞれの名札をみてあげる相手の所へ持っていきます。もらったら開けます。中身を見てもらった人はあげた人に挨拶をします。これはいつもよく見る肩を抱いてキスをするという挨拶。私はこの挨拶に出会って10年ほどですが、いまだにうまくやれないというかあまり好きではありませんが…。この時は大人も子供もプレゼントに大喜びでクリスマスの雰囲気は最高潮に達します。 その上に遠くに行って帰れない家族もこの時間を見計らって電話をかけてくるようでこの時は家族が一つになっている感じがします。一通りプレゼントをあけて場が落ち着いたらデザートを食べます。その後は教会のミサに出かけます。新聞にそれぞれの教会で何時からミサがあるか出ているので前もって調べておき、都合の良い時間帯の教会に出かけます。このときはキリスト教徒でない私もしみじみとしてしまいます。オルガンの音色やコーラスなど特に古い教会で行われると歴史を感じずにはいられません。 日本ではしめ縄を飾り、除夜の鐘を聞き、お屠蘇で新年を祝い初詣に出掛けるというのによく似ているのでこういう形で私も私なりに納得し1年を締めくくります。翌日はゆっくりと過ごしますが、女性はキッチンで七面鳥や鴨などと格闘することになり大変な1日になります。我が家はだいたい寝正月ならぬ、寝クリスマスになり、食べてはごろごろしています。休み開けはだいたい体重とダイエットの話しが話題になります。クリスマスツリーは翌年1月6日まで飾ります。 それでは楽しいクリスマスを、そして良いお年をお迎えください。 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : 野菜サラダ4種 マダムKのレシピワールド : ズッキーニとトマトの煮込み マダムKのレシピワールド […]