ポーランドには血から作られているスープがあります。もともとポーランドの田舎では飼っている動物を食べるために殺した時、出来る限り無駄を出さないために血からスープを作りました。そのスープはチェルニナ(Czernina 黒いスープ)、地方によってはチャルナ・ポレフカ(Czarna polewka)とも言います。 使用する血は鴨のものがほとんどですが、鶏や豚の地も使われることがあります。作り方は簡単です。まずは肉と野菜でコンソメスープを作ります。スープが出来上がったら肉と野菜を取り除き、そこに乾燥プルーンや乾燥リンゴなどのドライフルーツ、そして乾燥きのことお酢を加えます。血を小さじ1杯の小麦粉と混ぜたものを加え、塩胡椒やマジョラム等のハーブを加え、よく混ぜて出来上がり。そのままで食べても、またコンソメを作るときに茹でた野菜を加えたり、茹でたパスタを加えてもおいしいです。 ちなみに昔のポーランドでは、男性が結婚したい女性の両親に結婚の許しを請うため女性の家を訪れた時、女性の母親がチェルニナを作るとそれは「結婚に反対」の意味であると言われていたそうです(ポーランドの大詩人アダム・ミツキェヴィチの「パン・タデウシュ」にもこのシーンが出てきます)。このインパクトのあるスープ、現在はあまりレストランでも見なくなりました。 (写真はkuchnia.wp.pl, gotujmy.plのものです) 関連記事 / Related posts: 関連記事がありません / No related posts.