ブラチキ・ザスマジャネ(Buraczki zasmażane)はその名が示す通りブラキを炒めたもので、肉料理、特にコトレット・ミエロヌィの付け合わせとして欠かせないものです。 作るのに時間はかかりますが手間はほとんどかかりません。まずブラキを良く洗ってから茹でる、もしくはオーブンで焼きます。ここで注意するのは皮をむかないまま火に通すことです。オーブンを使う場合はアルミホイルでくるんでからケーキ型や耐熱容器に入れて焼くと、万が一汁が漏れても天板が汚れず後片付けが楽です。茹でる場合は大体1時間、焼く場合は1時間半ほどで中に火が通ります。 ブラキに火が通ったら少し冷まし、温かいうちに皮をむきます。この時ブラキの赤い汁が手や服につくとなかなか落ちないので、エプロンや手袋をして作業することをおすすめします。まな板も赤くなるので要注意です。 皮をむいたブラキは下ろし金で粗めにすりおろします。玉ねぎをみじん切りにし、バターもしくはサラダ油で透明になるまで炒めたら小麦粉少々を加え、泡が立つまで炒めます。そこにすりおろしたブラキを入れて炒めます。この時粗くすりおろしたりんごをブラキに加えると、甘みが増しておいしくなります。 最後に砂糖・塩・胡椒とレモン汁少々を加えて味を整えて完成です。 (写真はwiniary.plのものです) 関連記事 / Related posts: ピズィ(Pyzy)の種類 チェルニナ(Czernina)
ポーランドには血から作られているスープがあります。もともとポーランドの田舎では飼っている動物を食べるために殺した時、出来る限り無駄を出さないために血からスープを作りました。そのスープはチェルニナ(Czernina 黒いスープ)、地方によってはチャルナ・ポレフカ(Czarna polewka)とも言います。 使用する血は鴨のものがほとんどですが、鶏や豚の地も使われることがあります。作り方は簡単です。まずは肉と野菜でコンソメスープを作ります。スープが出来上がったら肉と野菜を取り除き、そこに乾燥プルーンや乾燥リンゴなどのドライフルーツ、そして乾燥きのことお酢を加えます。血を小さじ1杯の小麦粉と混ぜたものを加え、塩胡椒やマジョラム等のハーブを加え、よく混ぜて出来上がり。そのままで食べても、またコンソメを作るときに茹でた野菜を加えたり、茹でたパスタを加えてもおいしいです。 ちなみに昔のポーランドでは、男性が結婚したい女性の両親に結婚の許しを請うため女性の家を訪れた時、女性の母親がチェルニナを作るとそれは「結婚に反対」の意味であると言われていたそうです(ポーランドの大詩人アダム・ミツキェヴィチの「パン・タデウシュ」にもこのシーンが出てきます)。このインパクトのあるスープ、現在はあまりレストランでも見なくなりました。 (写真はkuchnia.wp.pl, gotujmy.plのものです) 関連記事 / Related posts: 関連記事がありません / No related posts.
以前ピズィ(Pyzy)をご紹介しました!しかしひとくちにピズィと言っても実はさまざまな種類があるのはご存知でしたか?今回はそのなかでも有名なものをご紹介します! Kartacze(カルターチェ)は一般的なピズィより大きいもので、スヴァウキ、マズ―リ、ポドラシェ地方の名物です。中にはお肉が入っています。 Kluski śląskie(クルスキ・シロンスキエ)は小さくて、真ん中にへこみがあります。シレシア地方でよく食べられる、メイン料理の付け合わせです。 Pyzy poznańskie (ピズィ・ポズナンスキエ)やpampuchy(パンプーヒ)というピズィもあります。ピズィの記事には通常はジャガイモが入っていますが、これらは小麦粉、牛乳、卵とイーストだけで作ります。お肉を入れることもありますが、生地だけを蒸し、ジャムよサワークリームをかけて甘くして食べることがほとんどです。 写真はgarnek.pl, mojewypieki.com, uwielbiamgotowac.com,mojegotowanie.plのものです。 関連記事 / Related posts: コトレット・スハボーヴィ(Kotlet Schabowy) ズパ・オヴォツォヴァ (Zupa Owocowa) セルニック(Sernik) ピズィ(Pyzy) カシャンカ(Kaszanka)