ポーランドでご出産された方々数名にアンケートをおこなって、この国の出産事情を伺いました。現在おめでた中の方、またはできたらどっちで産もうかなと思っていらっしゃる方、どうぞ参考になさって下さい。(1999年4月調査) (1)かかった産婦人科は個人病院か、総合病院か? 定期検診が個人病院、出産が総合病院 検診も出産も総合病院 総合病院ではInstytut Matki i Dzieci(ul.Kasprzaka17 Wola, tel. 22-327-70-00 英語OK)やCentrum Medycyne Damiana(ul.Walbrzyska46, Mokotow tel.22-566-22-22 英語OKの産婦人科医もいる)などが外国人の間でポピュラーなようです。 (2)病院を選んだポイントは? かかっていた医師の紹介 知人の推薦 清潔で設備がよい 自宅に近い (3)病院では主治医を選べるか、否か。 こちらでは、検診の際に前もって予約を入れるのが普通なので、日本の総合病院のように主治医がころころ変わるということはありません。(その先生が休暇の場合は、普通は代わりの先生を指定してくれる。→主治医に確認すること) (4)検診は日本のように月1回、臨月近くになると週1回? 月1回 最初は6週ごとで、近づくにつれ、4週、2週、1週 8ヶ月まで月1回、それからは2週間に1回 (5)医師とのコミュニケーションは? ポ日の通訳を頼んだ 英語またはポーランド語の分かるご主人についてきてもらった 自分で出産に関するポーランド語を勉強した 英語の分かる先生を探した (6)定期検診や各種検査、医師の指示などで日本と著しく異なる点は? 診察時間が30分以上と丁寧 予約を入れるので、待ち時間がない 内診台にしきりのカーテンがない わりと安易に薬を処方される(ビタミン剤、鉄剤、流産防止の薬など) 妊娠中の栄養指導がなかった エコーの画面をみせてもらえなかった(写真はもらった) 日本と違いエコーの画面も見せてくれ、丁寧に説明してくれ、写真もたくさんくれた 定期検診時に、子宮底長・腹囲や血圧の検査がない 体重管理は自分で行う。その点に関し、医師は寛容。(ポーランドでは12~14kgの増加は普通。) 母子手帳がなかった 母子手帳ではないが、ポ語の妊娠手帳(Karta Ciazy)はくれた 血液、尿検査は、病院とは違うラボラトリーにいって行い、結果を病院にもっていった (7)赤ちゃんの性別は教えてもらえたか? 希望すれば教えてもらえる。(6~7ヶ月) (8)検診や出産時にご主人の立ち会いはOKか?(ラマーズ法の実施は?) 希望すれば、全く問題なしにOK。 してもよいが、主人が血液検査、尿検査、レントゲン検査を受ける必要があった 1日出産室を借り切ったので、主人のみどころか、家族もOK。くつろげてよかった。 ラマーズ法はなかったが、自分で呼吸法をおこなった。病院に用意してあった大きなボールにまたがって、ぴょんぴょん飛んでいきみを逃した。 (9)主治医の応対は丁寧だったか?疑問については納得行くまで説明してくれたか?患者側の希望にはできるだけ応えようとしてくれたか?(自然分娩、帝王切開、無痛分娩、会陰切開など) 希望通り、会陰切開はしないでくれた。 陣痛のピーク時には注射で痛みをやわらげてくれた。 検診時に、自然分娩か無痛分娩を望むか聞かれた。 (10)出産時の主治医、助産婦などの処置は適切と思われたか?良かった点、悪かった点を。 日本の病院より丁寧で、助産婦の細かい心配りがあった 急遽帝王切開となったその判断は迅速で良かったが、全身麻酔で赤ちゃんの産声が聞けなかった。そのへんの説明がなかった。 (11)病室は個室、相部屋の選択ができたか?結果としてどっちが良かったか? 相部屋(4人)のみ。→ 個室がよかった。 個室を希望したが、相部屋しか空いていなかった。→ 他の産婦と友達になれてよかった 個室を希望したが、そのときに空いていればOKという返事だった。→ 個室でよかった (12)入院中、赤ちゃんとは同室だったか?それとも、授乳時のみ、新生児室から連れてきてくれる、または、自分が授乳室に行くというスタイルだったか? 基本は同室。でも、帝王切開だったので、夜は新生児室。 別。授乳時に部屋につれてきてくれた。 母子同室。 (13)入院中、赤ちゃんのケアの仕方についての指導はあったか?(授乳、沐浴、おむつかえ、爪切りなど) 特になし。授乳の指導はあった。 初産の妊婦にはあったのでは。 指導あり。 (14)母乳を勧められた?それともミルク? 母乳。でない場合はミルク。 母乳。指導もあった。(マッサージ、温湿布、搾乳をしてくれた) (15)入院中に赤ちゃんに対してなされた検査項目。(わかる範囲で) ガスリー(代謝異常)検査、血液型、ビリルビン検査、身長、体重測定 (16)予防接種は? 産まれて24時間後に、BCGとWZWtypuB(B型肝炎の予防接種) (17)赤ちゃんにビタミンKなどの投与は行われたか? わからない ビタミンKの投与はあった (18)へその緒はとっておいてもらえたか? 頼めば、とっておいてもらえる(こちらでは捨てるのが普通なので、言わないと捨てられる) (19)全部で何日間の入院?また、希望すれば、入院を延長することは可能? 普通分娩→2泊3日~4泊5日 頼めば延長可能 帝王切開→7泊8日 頼めば延長可能 要は、通常日本よりかなり短いが、頼めば(入院費用はかかるが)延長可能。 (20)差し支えがなければ、出産、入院費用はいくらほど?(海外旅行保険、現地の保険の適用は?) 検診は個人のクリニックだったが、日本の約3分の1ですんだ。保険はなし。 現地の社会保険に正式に加入しているので、産後の定期検診まで無料。分娩費用400ズウォチのみ。安かったが、その分苦労したと思う。 約500ドル。保険の適用はなし。 通常、海外旅行保険では出産まではカバーしないようです。 (21)赤ちゃんの出生届については、誕生後何日以内に、どのような書類を添付して、どこに届けを? 赤ちゃんの出生から3ヶ月以内(日本国外の場合。国内は14日以内)に、原則としてポーランドの役場の発行した出生登録証明書、もしくは、医師の作成した出生証明書(翻訳者を明らかにした日本語訳をつける)を添付し、在ポーランド日本国大使館か、日本の本籍地の役所に提出する。 (22)退院後、赤ちゃんの定期検診は?あるとしたら、どういう間隔だったか? 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1歳、1歳6ヶ月 月1回 退院2日後に地区の保健婦の訪問、1ヶ月検診(血液、尿、頭、運動機能については別の病院で検査を行った)、2ヶ月検診 (23)総合的にみて、ポーランドで出産して良かったか? 良かった(2名) ポーランドで産んだからよかった、悪かったというよりも、とにかく赤ちゃんが健康で産まれてきてよかった。辛かったのは、医師、看護婦、同室の産婦さんたちとコミュニケーションが納得のいくようにとれなかった(検診や検査項目なども)ことや、面会が部屋でゆっくりとできなかったこと。 関連記事 / Related posts: ポーランドで出産した人に聞いてみた・その1(2014年版) ポーランドで出産した人に聞いてみた・その2 (2014年版) ポーランドで出産した人に聞いてみた・その3(2014年版) おすすめの病院 […]
外国でお産するのは誰でも緊張するもの。 ここでは役に立ちそうな単語を集めてみました。 実用会話集 できる限り自然なお産を希望します jeśli to będzie możliwe, chciałabym rodzić w sposob naturalny. イェシリ ト ベンジェ モジリヴェ フチャワビム ロジチ フ スポスプ ナトゥラルヌィ 具体的な薬と処置は: jeśli chodzi o specjalne leki i zabiegi to: イェシリ ホジ オ スペチアルネ レキ イ […]
日本の外務省ホームページより: https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/poland.html 病気になった場合:(病院等) タクシーで病院に行く場合は住所を運転手に見せて下さい。通り名と番地で必ず目的地に着くことが出来ます。 公的救急車の電話番号は999(ポーランド語のみの対応)もしくは112で、医師が同乗しています。 英語での対応を望む場合は下記のプライベートクリニックの救急車を利用します。 ◎ワルシャワ […]
あれやこれやという間に2人目が生まれてしまいました。早いものです。上の子がここの幼稚園に通っていることもあり、ワルシャワで産みました。 以前、ここで出産された方にアンケートをお願いしたことがあるので、だいたいの事情は知っているつもりだったのですが、実際やってみると色々なことがわかりました。 教訓1: ラマーズ法の呼吸をマスターしておこう。ご主人がつきそうなら、一応のことはわかっていても […]