2013年10月に改定されたシェンゲン協定ですが、ポーランドにおいてはシェンゲン協定加盟以後も日本と締結されている二国間協定が有効であり、「あらゆる180日間で最大90日の滞在」に限定されない滞在が可能とされています。在ポーランド日本国大使館の該当ページより下記、抜粋します。 (引用)「日本・ポーランド査免取極は、継続して90日を超えない期間の滞在につき査証免除を認めるものです。ポーランドから一旦出国し、その翌日にポーランドに再入国しようとする場合、出国日と再入国日が連続しているために、出国前の滞在日数と再入国後の滞在日数が加算されますので、ご留意下さい。 また、出国日と再入国日との間に2日以上の間隔を開けたとしても、再入国後の滞在期間が長期にわたると判断される場合には、国境警備隊が入国を拒否することもあり得ますのでご注意下さい。」(引用終わり) つまり、ポーランドではシェンゲン領域内でありながら、連続した90日を超えない限り、何度でも入国できるということになります。シェンゲン条約加盟国での似た例は、日本・オーストリアの二国間協定がありますが、これは最大90日を超えて6ヶ月以内の滞在が認められています。しかし、ポーランドの場合、最大可能滞在日数には言及されておらず、極端な例で言えば、1月1日から90日間滞在し、2日間国外に出て再入国、更に90日間滞在、これを繰り返すことによって、1年間で360日近く合法的に滞在できることになってしまいます。 しかし、ポーランド・日本直行便やドーハ経由・ドバイ経由・モスクワ経由で出入国すれば問題はありませんが、シェンゲン領域内での乗り継ぎで出入国する場合が問題です。例えば最初に入国したのがドイツ、その後ポーランドに入国しても、シェンゲン領域内の移動なので出入国審査は行われず、スタンプもドイツで押されます。そしてポーランドに90日間滞在して、一度チェコに出国したとしても、シェンゲン領域内移動で、出入国審査はありませんから、出国した証明をすることができません。 ならば、シェンゲン領域外ということで、例えばトルコに2日間出て空路で再入国すれば、ポーランドで出入国スタンプを押されますから、日本・ポーランドの二国間協定では問題にはなりません。しかし、その後再度90日間をポーランドで滞在し、ドイツから日本へ出国しようとすれば、シェンゲン協定での「あらゆる180日間で最大90日」を超過しているので、完全なオーバーステイ扱いになってしまいます。仮に日本・ポーランドの2国間協定を主張しても、ずっとポーランドに滞在していた証明ができなければ説得力はありませんし、そもそもドイツの出入国審査官が2国間協定を熟知しているわけがありません。 同じことはどのシェンゲン領域内でも起こりえますし、また、別記した列車や市内でのパスポートコントロールの際にもオーバーステイと見なされる確率は大です。ポーランド国内であれば、在ポーランド大使館が上記ホームページ上で配布している2国間の取極め文(日本語・ポーランド語併記)を携帯することで、トラブルを避けることはできるかもしれませんが、ポーランド国外においては全く役に立ちそうにありません。例えばドイツの審査官にこの文書を見せても何も理解できないのは明らかでしょう。(文書には署名・捺印もないのでそもそも公的文書と扱われるかも疑わしい) ということは、いかに日本・ポーランドの2国間協定が有効であったとしても、シェンゲン協定に則ることが最も安全で確実であるといわざるを得ません。仮にそれ以上の滞在がどうしても必要な場合は、日本からポーランドへの出入国はシェンゲン領域外である、イスタンブールやドバイ、モスクワ経由などを利用するのが無難でしょう。これらの注意点等は、在ポーランド日本国大使館のホームページでも細かく説明されていますが、実際に渡航・滞在するのはあなた自身です。きちんとリスクを把握した上で、旅行・滞在計画を立てることを強くお勧めします。 関連記事 / Related posts: 短期滞在許可証(karta czasowego pobytu) – 留学生の場合 シェンゲン協定 シェンゲン協定(2013年10月改定) パスポートコントロール (Kontrola graniczna) ポーランドでのワーキングホリデー
こんにちは。エッセイ第2回目はポーランドの紅茶屋さんについて書きたいと思います♫ というのも、ポーランド人は大変良く紅茶を飲みますので、 街のあちこちに紅茶屋さんが可愛らしく佇んでいます。 私も日本に帰国してからも、ポーランドの紅茶の香りが忘れられず、 ポーランドに行く度に買っては楽しんでいます。 写真は現在の我が家(日本)の紅茶たちです。 今日はその中からお土産にお薦めという紅茶をご紹介しますね♫ 所謂、お土産屋さんにはまず置いていませんから、 少しこだわったお土産を求めて、紅茶屋さんへ足を運んでみては如何でしょうか☆ 【CHOPIN】・・・『DEMMERS TEEHAUS』で購入できます。 ポーランドといえば、ショパンですからお土産に大変喜ばれますよ。 アールグレイにオレンジが入っており少し大人の味が楽しめます。 【VARSOVIA】・・・『DEMMERS TEEHAUS』で購入できます。 名前の通りワルシャワという名の紅茶ですが、前出のCHOPINと違い、 クリームの香り漂う大変甘い香りの紅茶です。ミルクと一緒にいかがでしょう。 【Yamamoto】・・・『DEMMERS TEEHAUS』で購入できます。 名前が突っ込みどころ満載で(笑)、興味があったので試してみました。 所謂、日本でいう「紅茶」ではなく香りのついた緑茶といったイメージです。 お花やオレンジの皮のような柑橘系のフルーツが入り、さっぱりした香りとお味。 これまた逆に日本では売ってそうにないですから(笑)、いかがでしょうか。 以上の紅茶は全てワルシャワの『DEMMERS TEEHAUS』で購入できます。 また、店内でお茶を楽しむ事も出来ます。 場所は、新世界通り(Ul.Nowy Swiat)から、ワルシャワ旧市街(Stare miasto)までの 道沿いにありますから、観光のついでに是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか♫ 店名:DEMMERS TEEHAUS 住所:Krakowskie Przedmiescie 61/63 00-071 Warszawa 電話:22 828 21 06 関連記事 / Related posts: 元留学生によるポーランドの想い出 その場で小物を手作りできるお店 (K:KOの雑記帳) お一人様でも気軽に長居できるカフェ (K:KOの雑記帳) サスカケンパでおしゃれなカフェをお探しなら(K:KOの雑記帳) 「一枚の水彩画」 (Mój Sposób)
皆さん、こんにちは。この度、JAPOLANDのライターとしてエッセイを書かせていただく事になりました、金川聡美(旧姓:杉野)と申します。 私は2006年から2009年にかけての約3年間、ポーランドに音楽留学をしていた経験があり、帰国後は演奏活動やピアノ講師として日本で働いています。そして、この度ご縁があり、こちらでエッセイ書かせて頂く事となりました。どうぞ宜しくお願い致します。 内容としては、私のポーランドでの想い出や大好きな雑貨やポーランド料理の事などポーランドにまつわるお話をたくさんの写真を交えながら綴っていければと思っています。 どうぞ、これから先、お付き合いいただければ幸いです♪ トップ写真・・・筆者の写真。 左の写真 ・・・ワルシャワ旧市街の雨の夜。石畳に落ちた雨が外灯に照らされて。 中の写真 ・・・トルン旧市街。旧市庁舎からの眺め。統一された色合いの街並みが美しい。 右の写真 ・・・ポーランドの夏は短い。だからこそ、夏の窓は花でいっぱいになる。 関連記事 / Related posts: ポーランドの紅茶(元留学生によるポーランドの想い出) ポーランドのブラックメタルとコロナ感染(メタル漬け生活@ポーランド) ポーランドのメタルフェスティバル(メタル漬け生活@ポーランド)