オスタトキ(Ostatki)は、カトリック教では謝肉祭(カーニバル)中の脂の木曜日から最終日の火曜日までの期間を指します。 オスタトキ最終日の翌日の「灰の水曜日」から復活祭に向けて準備する四旬節が始まりますが、四旬節はイエス・キリストが荒野で40日間断食をしたことに由来しているため、この期間はごちそうやパーティなどを控え、質素に生活しなければなりません。また、この期間に結婚式を挙げるのもあまりよしとされません。 というわけで、オスタトキは四旬節の前にご馳走を食べたりパーティが出来る最後の期間なのです。もちろん最終日の火曜日にパーティをする人もいますが、やはり平日は仕事や学校があるために、ほとんどの場合はその前の週末に済ませておくのだそうです。 このオスタトキは移動祝日なので毎年決まった日にちがあるわけではありません。また、国民の祝日ではないので商店なども通常営業、学校も休みにはなりません。2022年のオスタトキは2月24日から3月1日に当たります。 関連記事 / Related posts: ポピエレツ (Popielec) – ポーランドの祝祭日 ヴィエルキ・ポスト(Wielki Post) – ポーランドの祝祭日 アンジェイキ (Andrzejki) – ポーランドの祝祭日 ポーランドの大晦日 (Sylwester) – ポーランドの祝祭日 姑の日(Dzień Teściowej) – ポーランドの祝祭日
国民の多くがキリスト教徒であるポーランド人にとって、クリスマス(Boże Narodzenie)はイースターと並んで一年のうちで最も大事な聖日ではないでしょうか。日本ではクリスマスは恋人達のためのものということになっていますが、ポーランドでは家族が集まって過ごします。 ポーランドのクリスマスは12月24日から26日まで。24日はWigilia(ヴィギリア)と呼ばれる、いわゆるクリスマスイブ。この日はまだ休日ではなく、大都市 […]
12月6日はミコワイキ(Mikołajki)です。これはサンタクロースの起源として有名な“ミラの聖ニコラウス”の日で、子供達はこの日、プレゼントを貰うことが習慣になっています。 もともとは12月6日の朝、枕元に聖ミコワイ(サンタクロース)からのプレゼントが置いてあるという日本でもおなじみのスタイルだったのだそうですが、現在は大人から直接おもちゃや本、お菓子などのプレゼントを貰うことが多いのだそうです。この日は […]
11月11日はポーランドの独立記念日(Święto Niepodległości – シフィエント・ニエポドレグウォシチ)です。これは1918年に第1次世界大戦が終結し、ヴェルサイユ条約によってポーランドが独立国家になったことを祝う日です。1795年にオーストリア帝国・プロイセン王国・ロシア帝国によってポーランド分割が行われ、ポーランドが地図上から姿を消してから123年ぶりの独立でした。 この祝日は1920年より始まりました。1936 […]
11月1日は“諸聖人の日”です。日本語で“万聖節”とも呼ばれるこの日のことを、ポーランド語ではDzień Wszystkich Świętych(ジェン・フシストキフ・シフィエンティフ),、もしくはŚwięto Wszystkich Swiętych(シフィエント・フシストキフ・シフィエンティフ)といいます。また、この日はポーランドでは“死者の日” – Dzień Zmarłych(ジェン・ズマルウィフ)やŚwięto Zmarłych(シフィエント・ズマルウィフ)とも言われてお […]
9月22日は国際カーフリーデーです。ポーランド語ではŚwiatowy Dzień bez Samochodu(シフィアトヴィ・ジェン・ベズ・サモホドゥ)といいます。 これは1998年、自動車の排気ガスがどのように環境に影響するかや、自動車に替わる交通手段をヨーロッパの人々に考えてもらいたいとの考えからフランスで始まったものです。ポーランドでは2004年から環境省の呼びかけによってこの祝日が始まりました。 ワルシャワ・クラクフ・ポズ […]
6月23日はポーランドの父の日です。ポーランド語ではDzień Ojca(ジェン・オイツァ)といいます。 もともとは1909年、アメリカ・ワシントン州にあるスポケーンという街に住んでいたソノラ・スマート・ドッドという女性が、男でひとつで自分を含めた6人の子どもを育ててくれた父親への敬意を表し、父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことが父の日が祝われるきっかけになったと言われています。最初の父の日の式典は1910 […]
6月21日は夏至の日です。ポーランドを含むスラブ諸国では古代からこの日は水と火、愛と子孫繁栄、そして太陽と月を祝う日であり、占いなどが行われる夏至祭り(Noc Kupały ‐ノツ・クパウィ)の日でした。 この夏至祭りに行われていた占いや儀式はほとんど全てが健康と豊作に関係するものでした。例えば、既婚の女性が焚き火のまわりで踊りながら焚き火にヨモギやセージを投げ入れると、子孫繁栄と豊作にご利益があると言わ […]
3月5日は姑の日(Dzień Teściowej – ジェン・テシチョヴェイ)です! この祝日はもともと1934年にアメリカ・テキサスのローカル紙が提唱して始まったそうですが、なかなか母の日ほどにはポピュラーにはならなかったようです。ポーランドの“姑の日”は1980年代の終わりごろから始まりましたが、やはりなかなか定着せず、最近になってインターネットが普及し始めてからやっと少しずつ知られるようになってきたのだそうです。 “ […]
3月1日はポーランドの“呪われた兵士たち (Narodowy Dzień Pamięci „Żołnierzy Wyklętych”)”記念日です。 これは戦後、社会主義に対抗してソヴィエトの公安やそれに追随するポーランドの組織と戦い、命を落としていった地下活動のパルチザンの兵士たちを記念したものです。この日は国内のさまざまな都市で記念イベントが行われます。ワルシャワではピウスツキ広場にある無名戦士の墓で献花が行われ、ポーランド […]
ヴィエルキ・ポスト(Wielki Post)はポーランド語で四旬節のことです。四旬節はカトリック教徒にとって一番重要な日である復活祭(イースター)に向けての準備期間のことを指します。 四旬節は「40日の期間」という意味です。イエス・キリストが荒野で40日断食をしたことに由来していますが、日曜日には断食をしなかったことから、実際には復活祭の46日前の水曜日から始まります。この水曜日は「灰の水曜日(Popielec)」と呼 […]
ポピエレツ(Popielec)はカトリック教会の典礼歴年のうちの一日で、日本語では「灰の水曜日」と呼ばれています。ポーランド語でもŚroda Popielcowa(シロダ・ポピエルツォヴァ)ということもあります。キリスト教徒にとってとても大切な祝日である復活祭への準備期間である四旬節は、この灰の水曜日から始まります。四旬節はキリストが荒野で40日断食したことに由来していますが、日曜日には断食をしない習慣だったため、実 […]
オフィアロヴァニェ・パンスキェ (Ofiarowaie Pańskie)はポーランドの聖日です。Matki Boskiej Gromnicznej(マトキ・ボスキ・グロムニチネイ)と呼ばれることも多くあります。日本語では聖燭祭もしくは主の奉献の祝日と言われています。グレゴリオ暦で2月2日に祝われます。 これは聖母マリアとナザレのヨセフが律法の定めに従い、生後40日目のイエス・キリストをエルサレムの神殿に連れてきて、産後の汚れの潔めの儀式を受 […]