ワルシャワから西へ車で30分ほどのところに、オトレンブスィ(Otrębusy)という町があります。ここにはポーランドでも珍しい、自動車博物館(Muzeum Motoryzacji i Techniki)があります。 ワルシャフスカ通り(ul.Warszawska)をずっとミラヌヴェック(Milanówek)方面へ進んでいき、突如左手に真っ赤な2階建てバスが現れたらそこはもう博物館。2階建てバスの横には、10年以上前にポーランド国内を走っていたイカルスと呼ばれるバスやスクールバスなどが立ち並んでいます。 さてこの博物館、博物館と呼ぶにはかなり規模も小さく、正直ガレージに自動車を詰め込んだだけという印象は否めません。しかし展示されているのは戦車からアメ車、イタリア車、日本ではほとんどお目にかかれないロシア車やはては旧東ドイツの乗用車ヴァルトブルグ(Wartburg)、社会主義時代のポーランドの乗用車シレンカ(Syrenka)やヴァルシャヴァ(Warszawa)まで何でもござれです。展示されている自動車はほぼ全てがクラシックカー。車好きの男性にはたまらないのではないでしょうか。客層もほとんどが家族連れやカップルで、男性はほぼ例外なく目を輝かせながらカメラのシャッターを押していました。 自動車の他にも自転車やバイク、(何故か)古いテレビやタイプライターまでもがぎっしりと陳列されていてなかなか面白いです。車によっては錆びていたり手入れが行き届いていないものもありますが、これだけ旧社会主義時代の自動車を見ることが出来る場所もそうそうないのではないでしょうか。 Muzeum Motoryzacji i Techniki ul. Warszawska 21, Otrębusy tel. 22 758 50 67 http://www.muzeum-motoryzacji.com.pl/ 関連記事 / Related posts: 「ポーランドのユダヤ人歴史博物館」がヨーロピアン・ミュージアム・オブ・ザ・イヤー2016を受賞! ワルシャワ・ネオンミュージアム (Muzeum Neonów) ポーランドのユダヤ人歴史博物館 POLIN(Muzeum Historii Żydów Polskich POLIN) ヴィラヌフ宮殿博物館(Muzeum Pałacu Króla Jana III w Wilanowie) 鉄道博物館(Stacja Muzeum)
ヴァムビェジツェ(Wambierzyce)という町は、ヴァウブジフの近くにありキリスト教徒の巡礼地として有名だ。その巡礼所の一つに、女性が吊るされた十字架がある。また、この町には、ヴァンパイアの様に、実際に棺で寝ている変わり者がいるそうだ。 その他にも、この辺りは自然が豊かでブオンドネスカウィ(Bledne Skaly)という変わった形をした岩肌やヤスキニャニェジヴェジャ(Jaskinia Niedzwiedzia)という有名な洞窟な […]
ポーランドのユダヤ人の歴史博物館(Muzeum Historii Żydów Polskich POLIN)は、ワルシャワでゲットーがあったムラヌフ(Muranów)地区、ゲットーの英雄達像(Pomnik Bohaterów Getta)のすぐ横にある巨大なガラス張りの建物で2014年の秋にオープンしました。博物館の名前であるPOLINとはヘブライ語でポーランドを意味するのだそうです。2016年には“European Museum of the Year”に選ばれました。 ここではポーランドでのユダヤ […]
頭蓋骨で出来た教会 クドヴァ・ズドルイ(Kudowa Zdrój)という町は、ヴァウブジフの南に位置し、スタラポランカというポーランドでは有名なミネラルウォーターの生産地として有名です。その他にもこの町では、様々な種類の源泉があり、温泉水を飲んで療養することもできます。更に、何キロか離れたクドヴァチェルムナ(Kudowa Czermna)という村には、世界にも数少ない頭蓋骨から出来た教会があります。ある宣教師が、野原一 […]
クラクフの観光名所のひとつである、バルバカン(Barbakan)について。 バルバカンは15世紀に造られた円形の砦で、今ではワルシャワなどヨーロッパ数ヵ所にしか残っておらず、クラクフにあるものは、現存する最大規模のものです。 長らくの修復工事も終わり、2006年から、一般拝観ができるようになりました。しかも夏のみの公開で、毎日10:30から18:00まで見学することができます。 7月と8月には中世期にまわる色々 […]
グニェズノは、見渡す限りの平原やあちこちに点々とする湖があるヴェルコポルスカ地方にあり、スイスの田舎町のようにとてもこじんまりとした閑静な街だが、ミェシュコ1世が建てたポーランド最初の王国・ポラニェ王国の発祥地で、初代王朝の遺品を展示している博物館もあり、ミェシュコ1世に洗礼を施しポーランドに西方キリスト教を伝えた聖職者ヴォイチェフが祭られているポーランドカトリック教会の総本山があるので、い […]
カジメシュドルヌィはルブリンのすぐ近くにあり、車であっという間についてしまう。だから、ルブリンと一緒に併せて旅行すると良いのではないでしょうか。この町は、芸術の町として有名ですが、その理由は、この町に建っている変わっている建物をスケッチにくる画家が多いからです。それでは、なぜ、この町の建物が変わっているかというと、昔、この町は行商人が通過する拠点で、そのほかにもたくさんのユダヤ人が住んでい […]
このバイキングの教会があるカルパッチ(Karpacz)という町(ヴァウブジフの近く)は、ザコパネに並ぶポーランドで有名な避暑地だ。 なぜ、こんな山奥にバイキングの教会(Świątynia Wang)があるかというと、以前、この辺りにバイキングが住んでいて、この教会を建てたという訳ではなく、バイキングの教会をノルウェーから買い取り、カルパッチで組み立てなおしたというだけだ。 しかし、現存するバイキングの教会は、世界で […]
この地方にはドイツ騎士団の城が彼方此方に点在している。この重層な構えのマルボルク城は、お城といってもドイツのノイシュバンシュタイン城などの絢爛豪華な国王の居城とはまったく異なり、ドイツ騎士団がポーランドを征服するために立てた要塞で、戦いで命を落とした騎士の唸り声が今にも聞こえてきそうで、どことなく不気味な雰囲気が漂っているように見える。城内も美しく華やかというよりは重苦しい感じで、ヨーロッ […]
ドルヌィ・シロンスク県にある木造教会群が2001年に世界遺産に登録されました。 平和教会の名前は30年戦争終結後の平和の時代、時の皇帝フェルディナンド3世が、ルター派の人々に郊外で木造教会を建てることを許可したことに由来しています。もともとは3つ建てられていましたが、現在は2つだけが残っています。 ひとつめはヤヴォル(Jawor)という小さな町にある平和教会(Kościół Pokoju w Jaworze)です。ここでは毎年5月 […]
2006年に世界遺産に登録されたヴロツワフの100年記念ホール(Hala Stulecia)がポーランドの世界遺産のひとつ。 ライプツィヒの戦い100周年を記念するため、マックス・ベルクの計画により1911年から13月間にかけて建てられた。当時の建築物としては画期的だった鉄筋コンクリート製で、技術・設計において20世紀初頭の大型建造物のパイオニアと言われている。ホールは1913年5月20日に開館した。最初の展覧会は100年記念展覧会 […]
ビアウォヴィエスキ国立公園はヨーロッパで唯一バイソンが生息している森です。ポーランドの北東部、ビアウィストックから車で3時間ほどのところにあります。この国立公園(Białowieski Park Narodowy)はビアウォヴィエスキの森(Puszcza Białowieska)という、ヨーロッパ最後の原生林を守るためにために1921年に作られました。ここには約3000種類の植物、約8000種類の無脊椎動物そして52種類の哺乳類動物が生息しています […]
ワルシャワのプラガ地区、特に北プラガは15年ほど前まではとても危険な地域と言われ、観光客はおろかヴィスワ川左岸に住むワルシャワ市民でさえあまり足を運ぼうとしなかった場所ですが、ここ何年かは再開発も始まり、アーティストを始めとして若者たちが集まるお洒落な場所になってきました。 この北プラガのミンスカ通り25番地(ul.Mińska 25)にSOHO Factoryという一角があります。お洒落なレストランやカフェ、ショップ、 […]