マコヴィエツ(Makowiec)はポーランドのお菓子で、イーストの入った生地でポピーシードやナッツの入ったフィリングをくるんでオーブンで焼いたものです。クリスマスやイースターに必ず食べられるお菓子として有名ですが、祝日だけのものと言うわけではなく、年間を通して売っています。 フィリングにはポピーシードのほかにもアーモンドやくるみなどのナッツを細かく砕いたもの、オレンジピール、レーズン、そしてはちみつやラム酒が入っています。シナモンを入れることもあります。ポピーシードは乾燥のものを水で戻して使うことがほとんどですが、缶詰に入ったペースト状のものをスーパーで買うこともできます。 イースト・砂糖・牛乳・小麦粉そして卵などを混ぜて生地を作ったら麺棒で四角く伸ばし、そこにポピーシードのフィリングをまんべんなく塗ってロールケーキを作る要領で巻いていき、オーブンできつね色になるまで焼き上げます。焼きあがったら表面をアイシングとオレンジピール、ポピーシードでデコレーションして出来上がりです。 生地もフィリングもずっしりと重量感のあるものなので、一切れでもおなかがいっぱいになること請け合いです。ポーランドに来た際にはぜひ試してみてください! (写真はpl.wikipedia.orgのものです) 関連記事 / Related posts: ポーランドのクリスマス料理 ポーランドのクリスマス – ポーランドの祝祭日 グルジア料理 聖土曜日(Wielka Sobota) – ポーランドの祝祭日 ヨーロッパの日(Dzień Europy) – ポーランドの祝祭日
ヴィエルキ・ポスト(Wielki Post)はポーランド語で四旬節のことです。四旬節はカトリック教徒にとって一番重要な日である復活祭(イースター)に向けての準備期間のことを指します。 四旬節は「40日の期間」という意味です。イエス・キリストが荒野で40日断食をしたことに由来していますが、日曜日には断食をしなかったことから、実際には復活祭の46日前の水曜日から始まります。この水曜日は「灰の水曜日(Popielec)」と呼 […]
ポピエレツ(Popielec)はカトリック教会の典礼歴年のうちの一日で、日本語では「灰の水曜日」と呼ばれています。ポーランド語でもŚroda Popielcowa(シロダ・ポピエルツォヴァ)ということもあります。キリスト教徒にとってとても大切な祝日である復活祭への準備期間である四旬節は、この灰の水曜日から始まります。四旬節はキリストが荒野で40日断食したことに由来していますが、日曜日には断食をしない習慣だったため、実 […]
ポーランドには“名前の日”というものがあります。ポーランド語ではimieniny(イミェニヌィ)といいます。正確に訳せば“聖名祝日”となるそうで、字があらわす通りキリスト教の守護聖人をお祝いする日のことです。ポーランドでは1年365日それぞれに聖人の名前が振り分けられており、自分の名前と同じ聖人の日を祝います。ポーランドのカレンダーには毎日それぞれの聖人の名前(男性・女性1名ずつ)が書いてあるのが普通です。 […]
オフィアロヴァニェ・パンスキェ (Ofiarowaie Pańskie)はポーランドの聖日です。Matki Boskiej Gromnicznej(マトキ・ボスキ・グロムニチネイ)と呼ばれることも多くあります。日本語では聖燭祭もしくは主の奉献の祝日と言われています。グレゴリオ暦で2月2日に祝われます。 これは聖母マリアとナザレのヨセフが律法の定めに従い、生後40日目のイエス・キリストをエルサレムの神殿に連れてきて、産後の汚れの潔めの儀式を受 […]
1月22日はポーランドでは祖父の日、ポーランド語ではDzień Dziadka(ジェン・ジャトカ)です。 この日は前日の「祖母の日」と同じく、孫たちが大好きなおじいちゃんに日ごろの感謝の気持ちを伝えます。カードやプレゼントを贈ったり、離れて住んでいる場合は電話をかけます。 幼稚園や小学校では祖母の日や祖父の日のために、Laurka(ラウルカ)と呼ばれる手書きのカードを書きます。これは紙にクレヨンや色鉛筆で思い思い […]
1月6日は公現祭です。ポーランド語ではObjawienie Pańskie(オブヤヴィエニェ・パィンスキェ)といいますが、ポーランドでは一般的にはŚwięto Trzech Króli(シフィエント・チシェフ・クルリ)と言われています。 元は東方教会の祭りで、主の洗礼を記念するものでした。4世紀に西方教会に伝わって在の公現祭となりましたが、西方教会では主の洗礼の意味が失われ、幼子イエスへの東方の三博士(メルキオール、バルタザール、 […]
ポーランドでは、11月30日の聖アンジェイ(św.Andrzej)の日の前夜をアンジェイキ(Andrzejki)と呼び、占いをする習慣が残っています。 なぜこの日に占いが行われるようになったかは定かではありませんが、スラブ諸国では秋から冬が結婚シーズン(ポーランドでは1月1日~謝肉祭)と見なされていたこと、秋の収穫後に屋外作業から屋内作業に変わることで、女性たちが糸紡ぎや刺繍などの共同作業で集まることが多くなる、と […]
9月30日は「男の子の日 (Dzień Chłopaka – ジェン・フウォパカ)」とされています。この日、少女達は好意を持つ少年や男性の友人にカードやお菓子などのちょっとしたプレゼントを渡します。しかし「女性の日」のようにポピュラーな日ではないので、少年たち自身もこの日のことを知らない人が多いようです。 ちなみにこの日はあくまでも「男の子の日」であり、対象は少年たちです。大人の男性のための「男性の日」は「 […]
8月15日は聖母の被昇天の祝日です。ポーランド語ではŚwięto Wniebowzięcie Najświętszej Maryi Panny(シフィエント・ヴ二エボヴジェンチェ・ナイシフィエンチシェイ・マリイ・パンヌィ)といいます。 これは1950年、ローマ法王ピオ12世によって定められたカトリックの聖日で、聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたことを記念するものです。この日は全国の教会で盛大なミサが行われますが、な […]
偶然にも日本と同じく、5月3日はポーランドの憲法記念日です。ポーランド語ではŚwięto Narodowe Trzeciego Maja(シフィエント・ナロドヴェ・チシェチェゴ・マヤ)と言います。 1791年スタニスワフ2世王が成文憲法案を議会に提出し、それが5月3日に議会で採択されました。これは成文国民憲法としてはヨーロッパで初のものであり、世界ではアメリカについで2番目です。 しかしこの祝日もこの1年後の1792年にポーランド・ロシ […]
5月1日はメーデー、ポーランド語でŚwięto Pracy(シフィエント・プラツィ-労働の日)と言います。 この5月1日のメーデーは世界各地で祝われているものです。もともとは、1886年5月1日にシカゴで労働者達が8時間労働制要求ストライキを行ったのが起源で、それを記念して1890年から祝われているのだそうです。ポーランドでの最初のメーデーはやはり1890年、 社会革命党(Socjalno-Rewolucyjnej Partii Proletariat)が主催した […]
イースター翌日の月曜日はPoniedziałek wielkanocny(ポニエジャウェック・ヴィエルカノツヌィ)、別名Lany Poniedziałek(ラヌィ・ポニエジャウック‐水かけ月曜日)です。Śmigus-dyngus(シミグス・ディングス)とも呼ばれるこの日はその別名からもわかるように、水を掛け合う日なのです。 これはもともとこの日に男性が女性に水をかけていた習慣からきているもので、たくさん水をかけられた女性は早くお嫁にいける、と言 […]