昔に比べて寒くはなくなったポーランドの冬ですが、突然気温がマイナス十何度に下がったり雪が降ったりとなかな天気が安定しません。コロナウイルスが騒がれている今日この頃ですが、こんな時は風邪もひきやすいもの。今回はポーランドの風邪対処法のなかでもポピュラーなものをご紹介します! ・ホットミルク+はちみつ+バター 作り方は簡単、ホットミルクにはちみつとバターを加えてよく混ぜるだけ。喉の痛みに効果があり、ビタミンAとDが免疫力を高めてくれるのだそうです。ちなみに、これに刻んだにんにくを加えるバージョンもポピュラーですが、正直お味の方は・・・です。良薬は口に苦しと言ったところなのでしょうか。 ・レモンティー 紅茶にはちみつとレモン汁を加えたものも風邪対策としてよく飲まれます。レモンの他にも、ラズベリーシロップを加えることも。どちらも豊富に含まれているビタミンCがポイントだそうです。 ・ビタミンCの錠剤を飲む 寒気がするかも?と思った時点でビタミンCを摂ります。ちなみに熱が出た時も、風邪薬のほかにビタミンCを飲むことが多いです。 ・お風呂に入る 風邪の引きはじめは体温を上げるために熱いお風呂につかるといいと言われています。38度以上の高熱が出た場合は、反対に体温を下げるためにぬるいお湯につかることもあるんだそうです。 ・チキンスープを食べる 風邪をひいたときは何と言ってもおふくろの味の定番・Rosół z kury(ロスウ・ズ・クルィ)。体が暖まって血行がよくなり、喉の痛みや咳が和らぐのだとか。食べる際に唐辛子などの辛いものを少し加えると、鼻詰まりに効果があるそうです。 ・たまねぎシロップ 刻んだ玉ねぎに多めの砂糖もしくははちみつをかけて数時間置いておくだけ。出来上がったシロップは紅茶に入れても、またそのまま飲んでも(これまたお味の方は・・・です)。たまねぎには抗菌作用があり、細菌に負けない体を作ってくれるのだそうです。 ・喉のイガイガにはセージが効く セージ(ポーランド語でszałwia)の葉を煮出したものでうがいをする。セージはスーパーや薬局でハーブティとして安価で購入できます。ティーバッグに沸騰したお湯を注いで15分ほど置いて濃いお茶を作り、それでうがいをします。飲まないように注意しましょう。 そしていかにも「ポーランドらしい」風邪の対処法に、「ウオッカに大量のあらびき黒胡椒を入れて一気飲みする」というものがありますが、お酒に弱い人はかえって具合が悪くなるので要注意です!ちなみにウクライナ出身の友人にこの話をした時、「ウオッカの量は200ml以上でなければ意味がない」と言っていたので、スラブあるあるなのでしょうか・・・ 写真dom6.plはのものです。 関連記事 / Related posts: ポーランド式・咳対処法 ポーランド式・おなかを壊した時の対処法 ポーランド式・あいさつの仕方 脂の木曜日(キナコママのワルシャワ滞在記) ポーランド式・胃もたれ対処法
ナレフカ(Nalewka)はポーランドのお酒の種類の一種で、一言で言えば果実やナッツ、ハーブなどをアルコールに漬け、味と香りを移したものです。アルコール度数は40-45%くらい。もちろんお店で購入することもできますが、夏は自分の家やジャウカの庭で採れたフルーツで自家製ナレフカを作る家庭も多いです。ナレフカ作りには世界一アルコール度数の高いお酒(95%)であるスピリタスを使用しますが、もっとマイルドにしたい時は […]
サワトカ・ヤジノヴァ(sałatka jarzynowa)は直訳すると「野菜サラダ」です。とはいってもここでは野菜は茹でたものを使います。家庭によって加える材料は微妙に異なりますが、基本的にはニンジン・セロリの根っこ・パセリの根っこ・じゃがいも・りんご・グリンピース(缶詰)・発酵きゅうり(ogórki kiszone)・たまねぎ・ゆで卵、そしてマヨネーズと塩胡椒、これだけです。 さて作り方ですが、まずニンジン・セロリの根っこ […]
バルシチ(barszcz)はバルシチ・チェルヴォヌィ(barszcz czerwony)とも呼ばれるポーランドの伝統的なスープで、鮮やかな赤色が特徴です。この色は材料であるビーツ(burak)の色素によるものです。ロシア料理のボルシチと名前はそっくりですが、あちらは肉や野菜がたっぷり入っているのに比べ、こちらのバルシチは基本的にスープだけを頂きます。 基本的な作り方としては、まずビーツを皮付きのまま柔らかくなるまで茹 […]
プラツキ・ジェムニアチャネ(Placki ziemniaczane)はポーランドでよく食べられる料理のひとつで、摩り下ろしたじゃがいもをフライパンで焼いたパンケーキのようなものです。プラツキ(placki)とだけで呼ばれることもあります。 いたってシンプルな料理で、基本的にはじゃがいもの皮をむいて摩り下ろし、そこに小麦粉・卵・塩・胡椒を入れてよく混ぜ、油を引いたフライパンで両面がキツネ色になるまで焼いたら出来上が […]
ポーランド人はナッツが大好き。お菓子に入れたり、おやつとしてそのまま齧ったり、お酒のおつまみにすることも多いです。 そんなわけで市場に行くと大きな樽にアーモンドやクルミ、カシューナッツやピスタチオなどが山盛りになって売られています。どれも日本人にとっては馴染みのあるものですが、そのなかでもおや?と目を引くのが、ころんとした丸いどんぐりのようなもの。このナッツはポーランド語でorzech laskowy(オ […]
ズパ・グジボヴァ(Zupa grzybowa)はポーランドのポピュラーなスープです。Grzyby(グジビィ)はポーランド語できのこを意味するとおり、きのこがメインに入っています。特に新鮮なきのこが出回る夏の終わりから秋の初めにかけてよく作られるもので、ポーランド料理のレストランのメニューには必ず載っているものです。きのこの旬が過ぎるたら乾燥きのこを使って作ります。クリスマスイブの食卓に出ることも多いスープです。 […]
初夏のポーランドの食卓にかならず登場するこの黄色っぽい野菜。日本ではあまり見かけることがありませんが、実はサヤインゲン(Fasolka Szparagowa – ファソルカ・シュパラゴヴァ)なのです。ポーランドでは緑のサヤインゲンはもちろん、黄色いものもよく食べられています。 茹でたりスープに入れたり、オーブンで焼いたりと調理方法は様々ですが、最もポピュラーなのはクタクタになるまで茹でた黄サヤインゲンにバタ […]
マズレック(Mazurek)はポーランドでイースターに食べられる伝統的なお菓子です。マズレック・ヴィエルカノツヌィ(Mazurek Wielkanocny)と言うこともあります。 タルト生地(スポンジ生地のようなものもあり)の上にキャラメルクリーム(masa kajmakowa)やナッツのクリーム(masa orzechowa)をたっぷり塗って、ナッツやドライフルーツ、クリーム、アイシングなどでデコレーションをしたものが一般的です。形は四角形のものをよ […]
ポーランドで八百屋さんやスーパーに行くと必ず見るこの白いデコボコした野菜。日本ではあまり馴染みがありませんが、これはseler(セレル)と言って、セロリの根っこなんです。日本でセロリを意味する葉や茎の部分はseler naciowy(セレル・ナチョヴィ)と言われます。たいていは根っこの部分と葉&茎の部分は別々に売られていますが、時々葉っぱが付いたままの根っこも売られています。 それではこのセレル、どんな料理に使う […]
スマレッツ(Smalec)は玉ねぎやベーコンなどを炒めたラードを冷やして固めたもので、パンに塗って食べます。ポーランド料理店に行くとよくつきだしとしてパンと一緒に出てきます。 そもそもスマレッツという言葉自体がラードを意味しています。このラードをフライパンで溶かし、みじん切りにした玉ねぎ、粗くすりおろしたりんご、ベーコン、にんにく、タイムやマジョラムなどハーブを入れてよく炒め、塩胡椒で味付けをしてか […]
グジャネ・ピヴォ (Grzane Piwo)はポーランドの冬の飲み物で、ホットビールのことです。 ビールをホットで?と思うかもしれませんが、これがなかなか体が温まります。作り方は簡単、お鍋にビール(色の薄いものが良し、黒ビールは不向き)、はちみつ、レモン汁を入れて温めるだけ。沸騰はさせないほうがいいそうです。好みによってシナモンやショウガ、クローブ、カルダモンやスライスしたオレンジなどを入れても。それでも […]
スーパーに買い物に来たはいいけれど、ポーランド語が読めなくて何が何なのかわからない!お店のおばちゃんに何が欲しいかを伝えることが出来ない!ということ、ありますよね。今回は意外と覚えていない、ポピュラーな食用油の種類をまとめました。 Olejという単語の意味はoilなので、それだけ覚えていればスーパーではとりあえず安心です。サラダ油はolej uniwersalny(オレイ・ウニヴェルサルヌィ)やolej do gotowania / […]