ミゼリア (Mizeria)はポーランドのサラダの一種で、主に肉とじゃがいもの付けあわせとして出されるものです。主な材料はきゅうりとサワークリーム(śmietana)で、一般家庭やミルクバーではおなじみですが、レストランではあまりお目にかかりません。 作り方はとても簡単です。よく洗ったきゅうりの皮をむき、薄い輪切りにします。そこにサワークリームを加えてよく混ぜ、塩・胡椒で味付けをして出来上がり。砂糖やワインビネガーを加えることもあるそうです。最近では健康志向でサワークリームの代わりにヨーグルトを使う人もいるのだそう。生のディルを加えてもおいしいです。 ちなみにこのミゼリア、語源はラテン語で「貧しさ」を意味する”miser”から来ているという話もあります。確かにかなり安上がりな料理です。ミゼリアに茹でたじゃがいもとコトレット・スハボーヴィをワンプレートにすれば、ポーランドの典型的なオビアドの出来上がりです! (写真はgarnek.plのものです) 関連記事 / Related posts: コトレット・ミエロヌィ(Kotlet Mielony) バルシチ (Barszcz) コトレット・スハボーヴィ(Kotlet Schabowy) フウォドニク (Chłodnik) スマレッツ (Smalec)
Kapusta kiszona(カプスタ・キショナ)はポーランドでよく食べられているキャベツの漬物です。 酸っぱいので酢漬けと思われていることもありますが、これは発酵による酸味で、実は酢は入っていません。千切りにしたキャベツを塩と一緒に大きな漬け樽にいれ、重石をして保存します。漬ける際に人参を薄く千切りにしたものローリエの葉を加えることもあります。ビタミンがたくさん含まれており、ポーランド人にとっては長い冬 […]
オスツィペック(oscypek)はポーランドの南部の山岳地帯で昔ながらの製法で作られる、伝統的な燻製チーズです。 このチーズは羊の乳で作られており、円錐形もしくは童話に出てくる糸紡ぎのような形をしています。中央部分には模様が入っていて、外側は明るい茶色、内側はクリーム色をしています。食感はかためで、塩気が効いています。2007年にはEUの原産地名手保護制度に認定されました。 羊の乳は牛乳に比べてたんぱく質や […]
ズパ・ポミドロヴァ (Zupa Pomidorowa)はポーランドのスープでもとてもポピュラーなもので、その名(Pomidor – ポミドル – ポーランド語でトマトの意味)が表すとおりトマトスープのことを指します。家庭でもレストランでもよく食べられるこのスープは、通常茹でたお米もしくはショートパスタを加えて食べられます。 作り方はわりと簡単です。まずロスウ(Rosół)を作ります。だしをとるためのお肉は鶏が一般的で […]
じゃがいも生産量では世界トップクラスを誇る国、ポーランド。主食はもちろんじゃがいもです。茹でたり揚げたりするほかにも、ピエロギの中身にしたりパンケーキ(Placki ziemniaczane – プラツキ・ジェムニアチャーネ)にしたりと様々な食べ方があります。今回はじゃがいもを使ったお団子、ピズィ(Pyzy)をご紹介します! Pyzyの作り方 作り方ですが、まず用意したじゃがいもの半分は皮をむいて茹でてからつぶします。 […]
ポーランドの八百屋さんやスーパーで、にんじんやネギがひとまとめになっているものが大量に売られているのを目にしたことはありませんか?これはヴウォシチズナ (Włoszczyzna)と言い、ポーランドではスープのだしを取るのに欠かせないものなんです。 ヴウォシチズナは通常にんじん・セロリの根・パセリの根・長ネギ(リーキ)を束にしたものです。パセリの葉っぱやサボイキャベツの葉っぱが入っていることもあります。この […]
ザピエカンカ (Zapiekanka)はポーランドでよく食べられる料理ですが、ひとくちにザピエカンカと言っても実は2種類あり、ふたつともかなり異なるものです。 ひとつはファーストフードとしてのザピエカンカ。これはピザトーストのようなもので、パンを横半分に切ったものにハムやマッシュルーム、チーズなどを乗せてオーブンで焼き、トマトケチャップをかけたものです。ポーランドのファーストフードの代表格で、以前はザピエ […]
ピエロギ (pierogi)はポーランドの伝統料理のひとつで、見た目は日本の餃子にそっくりです。ポーランド料理店のメニューに必ずあるのはもちろんのこと、ピエロギ専門レストランもあります。ひとつの大きさはレストランや家庭にもよりますが、餃子の1.5倍から2倍と言ったところでしょうか。レストランでは6-9個で一皿、というところが多いと思います(専門店だと自分で個数を選択できるところも多いです)。皮も厚めのしっか […]
ポーランド人の主食と言うとじゃがいも、そしてパンを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はお米もひんぱんに食べられています。付け合せにしたり、スープの実にしたり、またロールキャベツの具にしたりと使い方も様々ですが、今回は日本人もあっと驚くお米の食べ方をご紹介します。 その名も・・・Ryż na mleku(リジュ・ナ・ムレクゥ)。Mlekoは牛乳のことで、文字通りお米を牛乳で煮たいわゆるライスプディングのよう […]
春夏になると市場に並ぶこの不思議な形の野菜、日本で滅多に目にすることはないので何だろうと思う人もいるのではないでしょうか。これはポーランド語でKalarepa(カラレパ)、英語でコールラビといいます。日本語では蕪甘藍(カブカンラン)と呼ばれるそうです。 この野菜はポーランドではごく一般的なもので、火を通さず生で食べることが多いです。薄めに切ったものをそのまま食べたり、サラダに入れることもあります。食 […]
北部はバルト海に面しているポーランドですが、一般的に魚を食べるイメージは薄いのではないでしょうか。しかしそんなポーランド人の食卓によくのぼる魚があります。それはシレジ(Śledź)、日本語で言うとニシンです。 ひとくちにニシンとは言ってもさまざまな味付けがあります。ポピュラーなのは玉ねぎの入ったオイル漬け(w oleju z cebulą)、サワークリーム漬け(w śmietanie)、トマト味のカシュブ風(po kaszubsku)などでし […]
最近のお買い物はスーパーが主流になってきましたが、新鮮な食材が手に入る市場では昔ながらのお肉屋さんが軒を連ねています。普段スーパーではパッケージを見てお肉を買っているので部位の名前がわからない!今回はそんな時に役立つポーランド語食材辞典、鶏肉編です!ちなみに、ポーランドでは鶏ひき肉が売られていることはほとんどありません。 ポーランド語 読み方 意味 kurczak クルチャク 鶏肉 skrzydło / skrzydełko […]
タタル(Tatar)はポーランドでよく食べられる料理で、日本ではタルタルステーキと呼ばれてます。生肉を使うところや卵の黄身が乗っているところなど、韓国料理のユッケに似ています。 “ステーキ”というとがっつり食べるイメージがありますが、前菜として食べられているため、量もそんなに多くありません。昔は馬肉が使われることもあったようですが、現在は新鮮な牛のヒレ肉が使用されることがほとんどです。円形もし […]