9月というとまだまだ残暑の厳しい日本とちがって、こちらは吹く風も肌寒くなり木の葉も色づいて日も短くなりめっきり秋らしくなってきました。食べるものは何でもおいしくなりついつい食べ過ぎてしまう頃です。そろそろ冬支度。身体も冬の寒さに備えて徐々に皮下脂肪を蓄えつつあるのか割合にこってりしたものを好むようになるのは私だけでしょうか。 長くて暗い冬をどう乗り越えるかは人それぞれ。食料に限って言えば冬は本当に野菜が少なくなり、食を担う主婦としては非常にやる気が無くなる時期でもあります。いやいや少ない材料でいかにバラエティに富んだ食事を作れるかという主婦の腕の見せ所でしょうか…!? 私はポーランドに1月に来たので、スーパーに買い物に行った時まだ野菜が全部並んでいないんだと思っていました。いつ行ってもないので徐々にこれが今の時期の野菜のすべてなんだとわかり、唖然としました。そんな訳で野菜の種類は少なくなってきますが作り方でいろいろと変化をつけてみましょう。私の家のサラダを紹介します。 人参 1キロ 5ミリくらいの厚い輪切り コンソメ(Delikat do zup) 大さじ2 砂糖 大さじ1 1) ひたひたの水を入れて30分程中火で煮ます。途中で水がなくならないように注意してください。 私は離乳食の時期、毎日毎日よく作りました。このまま月齢にあわせて、人参をフォークでつぶして子供に与えました。1歳くらいまではコンソメではなく肉のフィレの部分を少し入れて煮ます。肉の方が自然の味覚を覚えられるんじゃないかと思いました。季節によってはその時期の野菜も加えました。 上の人参の煮たもの 更に半分くらいに切る シュニッツェルまたはチキンの残り 2、3切れ みじん切り なければツナの缶詰 1缶 チャイブ(えぞねぎ)大さじ1 細かく切る ドレッシング 植物油 大さじ3 酢 大さじ1 塩、コショウ 少々 しょうゆ かくし味程度(好みで) 1) ボウルにドレッシングの材料を入れて良く混ぜる。 2) それに人参、シュニッツェルまたはチキンまたはツナ、チャイブをいれてドレッシングがからまる程度に混ぜる。 パプリカ(赤黄緑) 各半分 千切り 白菜 3、4枚 千切り フェタチーズ(Feta) 箱入りのもの半分さいころ切り ドレッシング 植物油 大さじ3 酢 大さじ1 チャイブ 大さじ1(細かく切ったもの) パセリ 大さじ1(みじん切り) 塩、コショウ少々 ドレッシングを作り、パブリカ、白菜を入れて混ぜ、上にフェタチーズをかける。 フェタチーズはおもに羊乳、山羊乳からつくられていて原産地がギリシャのせいかこのサラダはギリシャ風と言われています。フェタチーズは豆腐のような四角い箱にはいっているものと瓶詰めで中に四角い豆腐のようなものが入っているように見えているものとありますが、やわらかいので野菜と一緒にまぜると形がなくなるので上にふりかけるようにした方が見た目はきれいです。 私はお店で売っているのを初めて見た時、豆腐のサラダだと思って買いました。口に入れた時はがっかりと同時に「なにこれ?!!」とまずかったことを覚えていますが、こちらの生活も長くなると「おいしい」と思えるようになるのは不思議です。 グレープフルーツ 1個 皮をむいて果肉だけにする。 サラダ菜 1個 洗って水を切っておく 人参 1本 一番細い野菜の千切り器でおろす マッシュルーム 2、3個輪切り レーズン 30グラム ドレッシング Sos salatkowy (Paprykowo-ziolowy) これは1回分がパッケージになっているもので、水大さじ3で粉をといてそれに植物油大さじ3を加えるとドレッシングが簡単にできます。たまに面倒な時や自分のドレッシングに飽きた時などにに使うと便利です。個人的にはKnorrがおいしいと思います。 ドレッシングを作り全部を混ぜ合わせる。しいていえばサラダ菜は一番最後に加えて軽く混ぜるようにした方が葉はきれいです。 グレープフルーツは冬でもスーパーのメインフルーツ。ビタミンC不足を補えるせいかウィンターサラダと呼ばれています。冬場はドライフルーツやナッツ類がスーパーの一角に幅を利かせます。細かく刻んでサラダに入れると思いもかけない素敵なサラダが出来上がります。 また、野菜の種類は限られているのでチャイブ、イタリアンパセリ(葉先が開いているもの)などは買った後、すぐに全部洗ってみじん切りにし、タッパーに入れておきます。この時回転式水きり器で水気をしっかり取ると日持ちがよくなります。私は冷凍にはせず、冷蔵庫に入れて炒め物やサラダ、スープなど何にでもどんどん使って2、3日で使い切るようにしています。あるいは土付きのハーブを暖房のついている窓辺において毎日水をやって育てても楽しめておいしく食べられて一石二鳥です。 ハーブ類をうまく使って変化をつけると味が単調にならずにすみます。その上に天気も悪く寒いので外出も控え気味。当然買い物の回数も減るので、買い物に出かけた日は3、4日先の料理まで考えてまとめて買って尚且つ雪のため予定の日に買い物に行けないとか生きたくない時のため非常用に冷凍野菜(ほうれん草、グリンピース)、缶詰(ツナ、グリンピースなど豆類、トマトペースト)を常備します。朝はパン食の我が家はパンも冷凍しています。 以前私の住んでいたところの隣の日本人の奥様はジャガイモ、玉ねぎ、肉があれば何かお料理はできるのでいっぱい買っておくこととアドバイスを受けました。それぞれのアイデアと工夫で楽しい食卓が囲めることをお祈りしています。 関連記事 / Related posts: マダムKのレシピワールド : トマトソースのパスタ マダムKのレシピワールド : クリスマスチキン マダムKのレシピワールド : 鯖の酢醤油あえ&にしんの南蛮漬け マダムKのレシピワールド : ブルーチーズスパゲッティ マダムKのレシピワールド : ズッキーニとトマトの煮込み
ついに、ポーランド人に人気ダントツのレジャー「きのこ狩り」に行って来ました。 日本人=海とすれば、ポーランド人=森というくらい、ポーランドの人は森が大好き。ただ森をそぞろ歩くのも好きだけど、きのこの季節ともなれば、これはもう「きのこ狩り」しかない。 前からそういう話を聞いていて、ぜひきのこを取りに行ってみたいもんだと思っていましたが、こればかりは自分たちだけで森に行ってやみくもにとるわ […]
作りおき料理の代表は何といってもカレーでしょう。夕方、食事の準備をする時間がないようなときなどは、朝カレーを作っておいて夕方は温めてごはんにかければたちまちのうちにおいしい夕食の出来上がり。 私の家ではもう一つ用意しています。夏場にマーケットで目に付く真っ赤に熟れたトマトとヘチマのように大きいズッキーニを使います。(私個人は小さい方がおいしいと思います。) *牛ひき肉 200グラム *たまねぎ […]
なんか今週は皆さんの反応が全然ありませんでしたねー。 やっぱり話しが暗すぎる(重すぎる)かしら? 前回は出戻りについて書いたけど、出戻りだけでは片手落ちだから今回は居残り組についてもちょっと書いてみようかしら。(面白くなくても意見は聞かせてね) 例えば80年代に私が住んでいたアパートの隣のお兄ちゃんの話し。年齢はあまり変わらないんだけど、このお兄ちゃんのところは母親と2人ぐらし。電話もまだ […]
前回に次回は明るい話題をと宣言したんだけど、忘れないうちに亡命編に付け足しておきたいことがあります。 それは90年代前半の亡命者たちの出戻りについてなの。開放されたポーランド、自由な祖国に帰ってくる人たちが多くいるのは当然といえばそうなんだろうけど、私個人としては、その中の1部の人たちにはあまり好感が持てませんでした。当事私がよく考えていたことがあるので、今回はちょっとそのお話しをさせて […]
 : 子供が一番喜んで食べて簡単にできるのはなんと言っても麺類。ラーメン、うどん、はるさめ、パスタ…などなどいろいろありますが、今回はパスタのお料理を紹介します。 ポーランドにしばらく住むとサンサンと輝く太陽を求めて、あるいはおいしい魚料理を食べにイタリアへ旅行する人も多いでしょう。本場イタリアのパスタを味わって感激!! あるいはさっぱりした日本のたらこパスタが懐かしい!! など人それぞれ。ま […]
世のお母さん(とくに海外に住んでいる人)にとって、頭の痛い季節がやって来てしまった。 あーーーー、夏休みー!!(古いけど、チューブ。)インターナショナル&ポーランドの幼稚園や学校は7月、8月(ひどいと6月後半から)はまるまる休み。 そりゃー欧米のお父さんたちのように1ヶ月も休みをとれるならそれもいいでしょうが、こちとら海外に住んでたって、バリバリ日本人。まあ、お母さんが2ヶ月まるごと面 […]
80年代のポーランドでは外国へ亡命してしまう人たちがいました。昔ベルリンの壁を越えようとして射殺されたり、地雷を踏んで命を落としたした人たちがいるんですから、亡命するということは本当に命がけだったんだわ。 でもポーランドでは直接西側(前回に続き死語だわ!)と国境を接していないからか、射殺されたり、死刑になったという話しはほとんど聞いたことがありません。それどころか、亡命に成功してから残 […]
マーケットの店先に色とりどりの野菜や果物が並ぶ季節となりました。3歳の娘の好みで食生活を綴ってみたいと思います。 アイスクリームもいいけどやっぱりこの時期は新鮮な野菜や果物を食べて味覚を育ててやりたいと思う親心。日本の価格に慣れている私からすると、キロで買っても安――い。でも家族3人、こんなにいっぱい買ってどうしよう??? 半分は食べないでごみ箱というのももったいない。と台所に並んだ果物の […]
「下の子」 下の子はやたら可愛い!!というのは、日本だけでなくどうやら万国共通のようで、幼稚園のお母さん達もみんな国籍にかかわらず、口をそろえて同じ事を言っています。 「手がかからない」「いい子だ」「もうこれでうちにくる赤ちゃんが最後だと思うと、かわいさひとしお」 それに加えて、上の子が毎日ギーギーとその存在をアピールしまくっているのとは対照的に、下の子は静かにとっとと成長しています。 […]
上の子に何かと手間がかかり、下の子は放っておかれがちな毎日。気がついたら、勝手に寝返りしてました。と同時に、上の子のおさがりのベビードレスが、もうぱっつぱつ状態になって着られなくなっていることにも気がつきました。 性別も生まれた季節も全然ちがうのに、最初は「2人目なんかお古で十分!」と豪語していた私ですが、下の子というのはめっぽうかわいく、「なんぞ買ってやるか」とベビー服探しに出かけ […]
チェンジマネー? 80年代のポーランドでは街を歩いていると、そんな声が多く聞かれました。格好いい男性が「お譲さん、お茶でも如何?」なんてことなら多いに歓迎するけど、大抵ふやけたおじさんたちで、「ドル!ドル!」と群がってこられても、「そばに寄るな!」といいたくなります。この人たちは親切(?)にも私の持っているドルやマルクをポーランド通貨に両替してくれるというわけです。しかしこれ、立派な違 […]
ここ何ヶ月か 狂牛病騒ぎで、家庭のメニューの主役が日本食になった家庭も多いことと思います。我が家もそうです。野菜と魚が主食の和食は、健康食の王様。年末年始に遊びに来た主人の両親も絶賛しよく食べてくれました。 最近のポーランドは食料品の種類も増え、野菜の鮮度もかなりよくなり、買い物もしやすくなりましたが、日本食品を扱う店は数が少なく、惣菜は売っていないので、日本食はすべて手作りになります。 […]