ワルシャワに来て、2年半弱。情けない話ですが、いまだにポーランド語は???状態です。1年ほど、個人レッスンを週1回受けていたのですが、2人目が生まれてから時間と気持ちの余裕がなく、再開できず終いになっています。 そもそも、説明するまでもなく、ポーランド語は難しい。発音もさることながら、複雑な格変化の表を見て、暗澹たる気持ちになった人はたくさんいるのでは。最初のレッスンで固有名詞も変化すると聞いて、ぶったまげたのを覚えています。 ここに来てポーランド語を習おうという人は、語学学校(*)に行くか、または個人レッスンの二者択一になります。私個人の意見では、語学は集中してがーっとやった方が身につきやすいので、前者をお勧めします。とはいえ、子供を抱えているとそういうわけにもなかなかいかないですよね。なので、私も後者でした。 先生は口コミで見つけたのですが、ワルシャワ大学の日本語学科卒のエリートで、本職は日本語教師。もちろん、日本語はぺらぺら。彼女の場合、生徒がぼんくらで申し訳なかったですが、ポーランド語の教師としても優秀でした。(本来、母国語を外国人に教えるというのはとても難しいことです。自分が外国人に日本語を教えられるかどうか考えると納得がいくはず) 年が近いことや同じ年頃の子持ちということで、つい日本語で世間話をしてしまうのが玉にきずといえないこともなかったですが、それはそれで新聞を読めない身としては、生活情報を教えてもらえてありがたかったです。 永住でない4~5年の駐在となると、「難しいポーランドを苦労してマスターしても、ここを離れたら全然使えないから時間の無駄。それより英会話やった方がまし」という方もいることでしょう。これももっともです。 ですが、決して無駄ではありません。乏しい海外経験で言うのも僭越ですが、外国で住むにあたって言葉は身を守る武器であり、世界を開くかぎでもあります。(と、ごたいそうに言う私自身は、いまだに身振り手振り&片言ポーランド語(しかも活用一切なし)で、何とかコミュニケーションできる程度でしかありませんが。) それでも、暗黒大陸につったっているか、たとえ小さくても明かりを持っているか(私の場合、ケーキの上のろうそく1個程度。しかも時々消える...)では、雲泥の差があります。 それにちょこっとでも通じると、子連れで公園にいくのもまた楽し。公園には孫連れのおばあちゃんが多く、格好の話相手となってくれること受け合いです。(おばあちゃんはたいてい辛抱強いので。)私も今では、ママ友ならぬ、ババ友が何人かできました。 当たり前ですが、ポーランド人はポーランド語を少しでも話すと、とても喜びます。きっと、難しい言葉だというのを十分わかってくれているからでしょう。下手だからといって馬鹿にされたことは一回もありません。 <<今月のおまけ>> 語学学校はワルシャワ市内にそれこそいくつもありますが、一番よく耳にするのが(1)のポロニクム。授業はハードという噂あり。IWG(International Women’s Group→子育て日記(5)「プレイグループ」参照) でもレッスンをやっています。学校に通うといろんな国のクラスメートができて楽しい!というメリットがあるようです。 (1)POLONICUM ポロニクム (ul. Krakowskie Przedmieście 26/28 tel. (22) 552-15 30) 正式名称は、ワルシャワ大学ポーランド言語文化研究所。ワルシャワ大学の構内で、外国人を対象に開講。1クラス10~15人程度。毎日、週2回、週3回のコースや夏期講習がある。 (2)IKO The Institute of Polish for Foreigners (ul.Kopernika 3 tel. (22) 828 52 68) 1クラス10人以下で会話中心。午前、夜の部あり。プライベートレッスン可。 (3)MERITUM Polish Language School (ul.Poleczki 21 tel (22) 436 73 93) ポーランド語オンリーのレッスン。サバイバルポーリッシュのコースあり。 **英語などその他の言葉を習いたい方は、イエローページの「jezyki obce – nauki」で探すと、見つかります。 関連記事 / Related posts: ポーランド語学校 きのこの子育て日記:薬 きのこの子育て日記:観劇 きのこの子育て日記:移動遊園地 / おむつはずし きのこの子育て日記:キョーフの夏休み
夏になるといつも頭がいたいのが、ベランダ。うちの家はベランダ付きのアパートなため、他の階の人はみんなきれいに花でベランダを飾っています。(道路に面しているためか、暗黙の了解で洗濯物は誰も干していない) 外から帰ってうちを見上げると、何もないのはうちの家だけ。おまけに紫蘇の日よけに竹のすだれまで下がっていて、貧乏くささをさらに醸し出している始末。泥棒は入らないだろうけど、あまりに悲しい […]
ついに、ポーランド人に人気ダントツのレジャー「きのこ狩り」に行って来ました。 日本人=海とすれば、ポーランド人=森というくらい、ポーランドの人は森が大好き。ただ森をそぞろ歩くのも好きだけど、きのこの季節ともなれば、これはもう「きのこ狩り」しかない。 前からそういう話を聞いていて、ぜひきのこを取りに行ってみたいもんだと思っていましたが、こればかりは自分たちだけで森に行ってやみくもにとるわ […]
作りおき料理の代表は何といってもカレーでしょう。夕方、食事の準備をする時間がないようなときなどは、朝カレーを作っておいて夕方は温めてごはんにかければたちまちのうちにおいしい夕食の出来上がり。 私の家ではもう一つ用意しています。夏場にマーケットで目に付く真っ赤に熟れたトマトとヘチマのように大きいズッキーニを使います。(私個人は小さい方がおいしいと思います。) *牛ひき肉 200グラム *たまねぎ […]
なんか今週は皆さんの反応が全然ありませんでしたねー。 やっぱり話しが暗すぎる(重すぎる)かしら? 前回は出戻りについて書いたけど、出戻りだけでは片手落ちだから今回は居残り組についてもちょっと書いてみようかしら。(面白くなくても意見は聞かせてね) 例えば80年代に私が住んでいたアパートの隣のお兄ちゃんの話し。年齢はあまり変わらないんだけど、このお兄ちゃんのところは母親と2人ぐらし。電話もまだ […]
前回に次回は明るい話題をと宣言したんだけど、忘れないうちに亡命編に付け足しておきたいことがあります。 それは90年代前半の亡命者たちの出戻りについてなの。開放されたポーランド、自由な祖国に帰ってくる人たちが多くいるのは当然といえばそうなんだろうけど、私個人としては、その中の1部の人たちにはあまり好感が持てませんでした。当事私がよく考えていたことがあるので、今回はちょっとそのお話しをさせて […]
 : 子供が一番喜んで食べて簡単にできるのはなんと言っても麺類。ラーメン、うどん、はるさめ、パスタ…などなどいろいろありますが、今回はパスタのお料理を紹介します。 ポーランドにしばらく住むとサンサンと輝く太陽を求めて、あるいはおいしい魚料理を食べにイタリアへ旅行する人も多いでしょう。本場イタリアのパスタを味わって感激!! あるいはさっぱりした日本のたらこパスタが懐かしい!! など人それぞれ。ま […]
世のお母さん(とくに海外に住んでいる人)にとって、頭の痛い季節がやって来てしまった。 あーーーー、夏休みー!!(古いけど、チューブ。)インターナショナル&ポーランドの幼稚園や学校は7月、8月(ひどいと6月後半から)はまるまる休み。 そりゃー欧米のお父さんたちのように1ヶ月も休みをとれるならそれもいいでしょうが、こちとら海外に住んでたって、バリバリ日本人。まあ、お母さんが2ヶ月まるごと面 […]
80年代のポーランドでは外国へ亡命してしまう人たちがいました。昔ベルリンの壁を越えようとして射殺されたり、地雷を踏んで命を落としたした人たちがいるんですから、亡命するということは本当に命がけだったんだわ。 でもポーランドでは直接西側(前回に続き死語だわ!)と国境を接していないからか、射殺されたり、死刑になったという話しはほとんど聞いたことがありません。それどころか、亡命に成功してから残 […]
マーケットの店先に色とりどりの野菜や果物が並ぶ季節となりました。3歳の娘の好みで食生活を綴ってみたいと思います。 アイスクリームもいいけどやっぱりこの時期は新鮮な野菜や果物を食べて味覚を育ててやりたいと思う親心。日本の価格に慣れている私からすると、キロで買っても安――い。でも家族3人、こんなにいっぱい買ってどうしよう??? 半分は食べないでごみ箱というのももったいない。と台所に並んだ果物の […]
「下の子」 下の子はやたら可愛い!!というのは、日本だけでなくどうやら万国共通のようで、幼稚園のお母さん達もみんな国籍にかかわらず、口をそろえて同じ事を言っています。 「手がかからない」「いい子だ」「もうこれでうちにくる赤ちゃんが最後だと思うと、かわいさひとしお」 それに加えて、上の子が毎日ギーギーとその存在をアピールしまくっているのとは対照的に、下の子は静かにとっとと成長しています。 […]
上の子に何かと手間がかかり、下の子は放っておかれがちな毎日。気がついたら、勝手に寝返りしてました。と同時に、上の子のおさがりのベビードレスが、もうぱっつぱつ状態になって着られなくなっていることにも気がつきました。 性別も生まれた季節も全然ちがうのに、最初は「2人目なんかお古で十分!」と豪語していた私ですが、下の子というのはめっぽうかわいく、「なんぞ買ってやるか」とベビー服探しに出かけ […]
チェンジマネー? 80年代のポーランドでは街を歩いていると、そんな声が多く聞かれました。格好いい男性が「お譲さん、お茶でも如何?」なんてことなら多いに歓迎するけど、大抵ふやけたおじさんたちで、「ドル!ドル!」と群がってこられても、「そばに寄るな!」といいたくなります。この人たちは親切(?)にも私の持っているドルやマルクをポーランド通貨に両替してくれるというわけです。しかしこれ、立派な違 […]