9月近くになって気温も低くなり、だんだんと秋の気配がしてきたポーランド。突然の気温の変化で風邪をひいてしまうことも珍しくありません。今回はそんな時にぴったりの飲み物をご紹介します! Herbata z prądem(ヘルバタ・ズ・プロンデム)と呼ばれるこの飲み物。Herbataは紅茶という意味ですが、prąd(プロンド)は電流という意味。電流入り紅茶・・・?もうおわかりですね。これは紅茶にアルコールを加えた飲み物のことで、風邪をひいたときや寒い夜に飲まれるものなんです。 作り方は簡単、濃い目に出した紅茶にラム酒とレモン汁、砂糖(またははちみつ)とシナモン少々を加えるだけ。ラム酒が一般的なようですが、ウオッカを入れたりナレフカを加えたりと人によって作り方はさまざま。なんとアルコール度数世界最高のスピリタス(95度!!)を加える強者もいるとか。ちなみに筆者はラズベリーのハーブティにラズベリーで作ったナレフカを入れたものが好きです。 暖かい紅茶とアルコールが効いてとても体がぽかぽかします。紅茶という名前ではありますが、アルコールが入っているので飲んだあとの車の運転は絶対に避けてくださいね! (写真はwww.zycie.plのものです) 関連記事 / Related posts: グジャネ・ピヴォ (Grzane Piwo) コンポート(Kompot) グジャネ・ヴィノ (Grzane Wino) ミルクライス (Ryż na mleku) コトレット・スハボーヴィ(Kotlet Schabowy)
トファルグ (Twaróg)はポーランド人が大好きな白チーズです。カッテージチーズとも呼ばれており、粒状のものやクリ―ムチーズのようなものがあります。 現在はスーパーなどどこでも簡単に手に入りますが、昔はサワーミルクを凝固しきるまで暖め、そして漉して作るという時間のかかるものでした。 ポーランドではトファルグは主に朝の食卓に登場します。小ねぎ、サワークリーム、塩と胡椒を少々トヴァルッグに混ぜて、そのままやパンの上に載せて食べます。また、トファルグはロシア風ピエロギ(pierogi ruskie)のフィリングにも欠かせないものです。 トファルグはお菓子作りにも欠かせません。バニラシュガーとクリームと混ぜたものをクレープに塗って食べます(Naleśniki z twarogiem)。 クリーミーなトファルグ(Twaróg śmietankowy)は脂肪含有量が一番高くもったりとしているので、チーズケーキ(Sernik)を作るときには欠かせません。しかしśmietankowyは脂肪分約16%を含むので、気になる人はpółtłusty(脂肪分約4%)やchudy(脂肪分約1%)を選ぶと良いでしょう。 トファルグはビタミンDを多く含みます。体に良くてとてもおいしいので、ぜひ食べてみてください! 写真はkuchnia.wp.pl, preparat.eu, trenerka.infoのものです。 関連記事 / Related posts: セルニック(Sernik) Sernik śliwkowy ( Japończyk Gotuje ) ポーランドのクリスマス – ポーランドの祝祭日 ポーランドのクリスマス料理
セルニック(Sernik)はポーランド語でチーズケーキのことです。甘いものをよく食べるポーランドではケーキの数も豊富ですが、その中でもチーズケーキは特にポピュラーです。 最近ではレアチーズケーキ(Sernik na zimno – セルニック・ナ・ジムノ)なども売られるようになって来ましたが、伝統的なポーランドのチーズケーキはベークドチーズケーキです。ほとんどの場合角型で、上が格子模様で飾られているものもよくあります。 このチーズケーキの主な材料となるのはTwaróg(トファルグ)という白チーズで、日本のクリームチーズとは違って固めでほろほろしているので、まずは挽いてから使います。それに卵や砂糖、バター、片栗粉やバニラエッセンスを加えて焼きます。レーズンやオレンジピールを加えることもあります。 出来上がりはどっしりとしていて、少量でもかなりのボリュームです。レストランのデザートメニューにも必ず載っています。チョコレートソースや生クリームを添えて召し上がれ! (写真はwww.mojewypieki.plのものです) 関連記事 / Related posts: Sernik śliwkowy ( Japończyk Gotuje ) コトレット・スハボーヴィ(Kotlet Schabowy) ヌシュキ・ヴ・ガラレチェ(Nóżki w galarecie) プラツキ・ジェムニアチャネ(Placki ziemniaczane) ワルシャワのカフェめぐり